天月-あまつき-『Ark』歌詞の意味を考察・解釈

There’s no way to run away
Take me to my way.
Can you see that I’m here?
Tell me what you know.
Help…

あぁ置き去りになった感情論
右も左も消え去っていた
誰かが望んでいた信仰心
そんなもんはない

ゆらゆら揺れる希望と
嵐のような絶望感に
苛まれた僕の心臓
どうか見ないでくれ

願っても 何度 願っても
まだ誰一人も救えてやしない

世界は思ったよりも僕に
存外、優しくはなくて
天国か?地獄か?
知ったこっちゃないだろ

春夏秋冬 全てを超えて
君と共に次の春へ
さぁここから先は
僕らが選んだストーリー

You should not care what people say
Because we’re talking about a brighter day
If you can not handle tough situation
Come with me

花のような君の傍で
募り募る焦燥感に
産み出された僕の感情論
どうか許してくれ

祈っても ただ祈っても
神様は僕らを救いやしないだろう

終わりから始まったストーリー
ここでずっと眠っていたんだ
紡いだ想い 全部きっと残っている
ねぇそうでしょ?

誰かが歩んできた道も
点と点がいま線になって
君が伝えたい本当の言葉 聞かせてよ

世界は思ったよりも僕に
存外、優しくはなくて
天国か?地獄か?
知ったこっちゃないだろ

春夏秋冬 全てを超えて
君と共に次の春へ
さぁここから先は
僕らが選んだ
さぁ今からここが
僕らで掴んだストーリー

はじめに

『Ark』とは2019年5月24日にネット上でプレミア公開された楽曲です。
製作者と視聴者が一つになって作品を楽しむ夢のような時間の始まりです。
同年6月26日リリースされる5th Single「スターライトキセキ/Ark」に収録
されていおりアニメ「7SEEDS 第一弾OP」ともなっています。

タイアップとなるアニメについて少し触れておきたいと思います。

「7SEEDS」とは田村由美による日本の漫画であり「別冊少女コミック(小学
館)」において2001年11月号から連載を開始しました。
今回アニメ化され多くの原作ファンの注目を集めています。
以下は公式サイトからのあらすじです。

少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。

突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。

その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、
凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。

そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。

それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、
災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。

彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。

「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく


http://7seeds.jp/introduction/ アニメ 7SEEDS 公式サイトより

あらすじを拝読した筆者は某アニメの「人類補完計画」を連想してしまいまし
た(笑)
緊張感に包まれたサバイバルストーリーに今作『Ark』はどんな寄り添い方を
見せてくれるのでしょうか。

作品に対する天月さんのコメントが寄せられていましたのでご紹介したいと思い
ます。

今回、7SEEDSのOPを担当するにあたって全巻原作漫画を読ませていただきました。
絶望から始まった物語の中で一人一人が挫けることなく強く強く光に向かって進んでいく様に本当に心打たれました。
その上で、この物語のOPになるということを考えたら波に飲み込まれて身動きができなくなるような、そんな激動の瞬間を描きたく制作しました。
とにかく言えることは、どんな悲劇も喜劇へ変えていけるのは僕ら次第だということです。
是非とも、彼らの生き様を見届けると共に楽曲まで含めて楽しんでいただけると幸いです。


http://7seeds.jp/news/10.php アニメ 7SEEDS 公式サイトより

さらにアニメについての詳細を知りたい方は下記のサイトも併せてご覧下さい。


https://jiyuninaru.com/anime/7seed/  (CM)
それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『Ark』とは

「Ark」とは「箱」「箱舟」を表す単語です。
映画ノアズアークなどでも知られた用法ですが、ノアの箱船を
連想させ災いからの救出を意味する場合が多いです。

そらるさんも「Ark」という曲を出しており歌詞中では幸せの舟
という使い方をしていましたね。

今作では嵐のような困難から逃れ場を求めている内容になってい
ます。
歴史上のノアも箱船によって大洪水と嵐から救済されました。
歌詞の主人公も同じような願いを表しているのでしょう。

『Ark』歌詞の意味

困難からの逃げ道を求めて

There’s no way to run away
Take me to my way.
Can you see that I’m here?
Tell me what you know.
Help…

主人公は自分に降りかかるさまざまな困難から逃れたい
と思っていました。
歌詞冒頭の文を和訳すると下記のような意味になります。

「逃げる方法なんてない。
私を私の居た道に連れていってくれ。
私がここにいるとわかる?
あなたが知っていることを教えて。
助けて…」

彼は自分の歩んできた道に戻れない程、精神的ダメージを
抱えていたようです。
同時にこの部分はタイアップアニメの登場人物たちの心情
ともリンクすると思います。

巨大化した植物や狂暴化した動物や昆虫に襲われ、仲間が
死んでいくのを見れば誰でも絶望するに違いありません。

助けを天に向かって虚しく叫ぶ気持ちにもなるでしょう。

消えたものと残ったもの

あぁ置き去りになった感情論
右も左も消え去っていた
誰かが望んでいた信仰心
そんなもんはない

ゆらゆら揺れる希望と
嵐のような絶望感に
苛まれた僕の心臓
どうか見ないでくれ

ここでは主人公の心の状態について言及しています。
彼の心の中の感情と信仰心は消えていきました。
誰かを助けたいという感情やきっと助かるという信
仰はことごとく裏切られてきたのでしょう。

実際にアニメでも救いの手をどれだけ伸ばそうと掴
めなかった命があります。

「右も左も消え去った」とは問題を避けて通れない
こと、問題にぶつかっていくしかない現実をよく表
現していると思いました。

絶望感が夜の嵐のように吹き荒れます。
同時に灯台の光よりも弱く不確かな希望が自分の心
を淡く照らしていくのでした。

環境に左右されない信念

世界は思ったよりも僕に
存外、優しくはなくて
天国か?地獄か?
知ったこっちゃないだろ

春夏秋冬 全てを超えて
君と共に次の春へ
さぁここから先は
僕らが選んだストーリー

主人公は困難を経験する前には理想的な環境を
想いの中で描いていたことでしょう。
皆が自分に優しくしてくれる世界、平等で秩序
正しい世界などでしょうか。

しかし彼は理不尽さや不平等などの困難を経験
して見方が歪みました。
アニメの登場人物にも同じような事態が訪れま
す。

それまでの平穏な環境から一遍して非日常の嵐
のような環境が続いていくのです。
それまでの道徳観・倫理観を含む常識は嵐の中
に流されてしまったことでしょう。

それでもこの部分では主人公が「天国や地獄」
つまり環境の良し悪しで自分の信念を曲げるの
をやめています。

自分や「君」で表されている大切な人と歩むと
決めた道であれば最後まで前進していく決意を
貫いています。

彼の選らんだ道に幸福や恵みの言葉は全くあり
ませんが、それでも自分のストーリーを終盤ま
で見届ける覚悟が彼にはあったのです。

その決意、そして信念こそが嵐のような絶望的
状況を照らす「光」になったのでした。。

まとめ

いかがだったでしょうか。

主人公の絶望を身近な「嵐」で、希望を「光」として
受け入れやすくなっていた歌詞だと思います。

天月さんの誰にとってもわかりやすく励まされて欲し
いとの優しく温かな願いを筆者は感じることができま
した。

今、困難にあって逃げ場のないように感じている人に
は今作「Ark」が本当に救いになるかもしれませんね。

特に「環境の良し悪し」に自分の決定を左右されない
点は本当に背中押される部分だったと思います。

プレミア公開に相応しい力作だったと心から実感して
います。

天月さんの次回作と今後の活動に期待し注目していき
たいと思います。

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