AKB48『失恋、ありがとう』歌詞の意味を考察・解釈

失恋 ありがとう 思い出がいっぱい(ラララ…)
涙を拭いたら サヨナラ悲しみよ(ラララ…)

この世界の恋のほとんどは
上手くはいかないものなんだ
好きになるのは簡単だけど
両想いになるのは難しい

これが運命と思い込んで
死ぬの生きるのって騒いでた
自分が勝手に夢を見て
勝手に夢から覚めただけ

息をするのも苦しいくらい
眠れぬ夜を乗り越えられた

失恋 ありがとう でも会えてよかった(ラララ…)
笑顔をもう一度 今日から強くなれる(ラララ…)

親友に相談したって
どうにかなるようなことじゃない
いつしか悩んでる自分に
酔っていたのかもしれない

また新しい恋をすればいい
未来の長さだけ出会いは待ってる

失恋 ありがとう 強がって言わせて(ラララ…)
さあ前を向いたら ゆっくり忘れよう(ラララ…)

ラララ…
ラララ…

失恋 ありがとう 思い出がいっぱい(ラララ…)
涙を拭いたら サヨナラ悲しみよ(ラララ…)

失恋 バカヤロー 忘れられるわけない(ラララ…)
ホントは ホントは 今でも大好きだ(ラララ…)

歌詞考察の前に

今回は人気アイドルグループであるAKB48が歌う『失恋、ありがとう』を考察していきたいと思います。

筆者が今作から特に感じた点は以下の通りです。

・失恋に対する前向きな見方

・強がりと本心

上記の点を続く楽曲紹介と共にお話したいと思います。

『失恋、ありがとう』MVが2020年3月5日にネット上で公開されました。
動画再生回数は公開から3週間経過した現在で80万を超える人気ナンバーとなっています。

同年3月18日にリリースされた今作ですが、 初週116.7万枚の売り上げを達成し、3月24日付けの最新オリコン週間シングルランキングにて初登場1位を獲得しています。

また今作は2020年、5G 時代幕開けを飾るソフトバンクの新コンテンツとして、“多視点ミュージック・ビデオ”という新たな試みを行っています。
本作とは別にメンバー各個人を追える18 本の各メンバーver の作品が用意されている点も見逃せません。
自分の推しだけを追える贅沢な作品ですね。

今作のMVと曲調に注目してみたいと思います。
この春、高校卒業のAKB48の末っ子16期生の山内瑞葵さんがシングル初センターを務め、伊勢田監督の創り出す世界観によって、メンバー各々の可愛らしさを限界値まで高めたMVです。

山内瑞葵さんと言えば「リボン好き」で有名ですよね。
髪にリボン、服にリボン、靴にリボンとリボン尽くしのイメージがあります。
今作の衣装にもでっかいリボンがついていました(笑)

曲調はどこか懐かしいというかレトロ感漂う構成となっており、ミドルテンポで進行していきます。
ダンスもハンドクラップがメインとなり視聴者も容易に真似して踊れる振り付けとなっています。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞全体の考察を始めていきましょう。

タイトル『失恋、ありがとう』とは

タイトルは「失恋」という本来は望ましくない結果に感謝しています。
歌詞では「思い出が出来た」ことや「好きな人に会えたこと」に感謝しています。

しかし歌詞の後半に向かえば向かうほどそれが「強がり」であること、そして本心が赤裸々に綴られています。

非常にリアルで素直な心情が歌詞全体から伝わってきますね。

『失恋、ありがとう』歌詞の意味

失恋に感謝

失恋 ありがとう 思い出がいっぱい(ラララ…)
涙を拭いたら サヨナラ悲しみよ(ラララ…)

今回は一人の主人公(性別を限定しない)を主軸に考察を進めていきたいと思います。

歌詞冒頭で主人公は「失恋」に「ありがとう」と感謝の言葉を述べています。
それは好きな人との思い出がたくさん出来て幸せだったからです。
人を好きになるとそれまで沸いてこなかった感情もたくさん沸いてきます。

自分でも気持ち悪いと思えるほど顔がにやけるかもしれません。
自分は一生一人で生きていくと胸に誓ってみせたのに孤独を感じるかもしれません。

上記のような思い出や感情をくれたのは「好きな人」でした。
ですから失恋した後も主人公は感謝を表しているのです。

それでも主人公が失恋によって涙したことを歌詞は伝えています。
失恋するとそれまで幸せだった期間分、心痛を味わうことになります。
主人公はある程度悲しみを吐き出したら「サヨナラ」と言って悲しみを乗り越えなければいけないと考えています。

気持ちの区切りをつける方法も時間も人それぞれでしょう。
皆さんは失恋したことがありますか。
どれだけ回復に時間がかかり、乗り越えるためにどんなことをしましたか。
(突然はじまる質問コーナー 回答はコメント欄でね)

恋愛神経衰弱

この世界の恋のほとんどは
上手くはいかないものなんだ
好きになるのは簡単だけど
両想いになるのは難しい

この部分で主人公は「世界の恋のほとんどは上手くはいかない」と結論しています。
やや悲観的な結論なのは自身が失恋を経験したことに起因しているようです。

自分が一方的に相手を好きになるのは容易なこと、しかし両想いになるのは困難であるとも言っています。

確かにそうかもしれません。
たくさんの人たちの中から自分の好きな人を選び、自分を好きな人を見つける確率はどれほどなのでしょうか。

筆者の脳裏にはやり始めの神経衰弱が頭に浮かびました。
どれだけ伏せ札を睨んでもヒントは一切ありません。
恋愛においても相手が自分を好きなヒントはそう多くないのかもしれません。
主人公は札と同じように勇気を振り絞って「この人だ」という人に気持ちを伝えたのでしょう。

独りよがりな運命

これが運命と思い込んで
死ぬの生きるのって騒いでた
自分が勝手に夢を見て
勝手に夢から覚めただけ

息をするのも苦しいくらい
眠れぬ夜を乗り越えられた

恋愛において切っても切れない言葉、それが「運命」です。
多くの人は自分が好きになったあるいは結ばれた人を「運命の相手」とみなすようです。

主人公も自分が好きになった相手をそのように見ていました。
しかし失恋してから冷静に考えると「自分勝手」だったことや「夢を見ていた」と言っています。

確かに悲しい現実として片方が運命の人と感じてアピールしても、相手は「なんか言い寄られてる」程度にしか感じないケースもありますね。

筆者の意見としては過度な勘違いで相手に迷惑をかけるのはナシとして、一人で幸せモードに突入するのも恋愛の醍醐味だと勝手に思ってます(身勝手万歳)

本論に戻ります。
続く歌詞は主人公が失恋中に経験した状態が綴られています。

「息をするのも苦しい」「眠れぬ夜」と語っています。
筆者も経験あるのですが二日酔いの方がマシだと思えるほど気持ち悪く頭には石臼がのってるような感覚に襲われました。

程度はどうあれ主人公がとても辛い状況にあったことを理解できます。

出会いに感謝

失恋 ありがとう でも会えてよかった(ラララ…)
笑顔をもう一度 今日から強くなれる(ラララ…)

ここで主人公は好きな人に出会えたことに感謝しています。
「会えてよかった」と素直な気持ちが言い表されていますね。

ある人は失恋やそれに伴う心痛を経験すると「こんなに辛く苦しい気持ちになるなら会わなければよかった」と言うかもしれません。
それでも時間が経ってから出会いに感謝する気持ちになる場合もあります。
皆さんはいかがでしょうか。

主人公は好きだった人の笑顔をもう一度目に焼き付けて気持ちにピリオドを打ちます。

「今日から強くなれる」というフレーズから彼女を忘れて前に進むことを決意しているようです。

人生の長さだけ出会いあり

また新しい恋をすればいい
未来の長さだけ出会いは待ってる

ここでは主人公が前向きな気持ちを言い表しています。

新たな恋に身を伸ばせば別のチャンスがあることを信じています。
これは失恋を経験した人がときおり口にする「人生終わった」という考えとは対照的です。

確かに失恋すると出会いの終わり、また自身の損失と感じてしまうのも事実です。
それでも失恋は新たな出会いの始まり、そして貴重な感情や経験を獲得しているものです。

主人公のように積極的な見方が持てたらいいですね。

強がりと本音

失恋 ありがとう 強がって言わせて(ラララ…)
さあ前を向いたら ゆっくり忘れよう(ラララ…)

失恋 バカヤロー 忘れられるわけない(ラララ…)
ホントは ホントは 今でも大好きだ(ラララ…)

ラストの部分では主人公の強がりと本音が綴られています。

今まで感謝や前向きな気持ちを伝えていた主人公とは打って変わって本心が叫ばれています。

「失恋 バカヤロー」という言葉にはありったけの悔しさや納得できない気持ちが詰め込まれています。

そして「ホントは今でも大好き」であると胸のうちを明らかにしています。
結論として好きな人を簡単に忘れたり嫌いになったり出来ないってことです(涙)

今作が失恋を経験したすべての人たちの慰めや励ましになることを願っています。。

まとめ

いかがでしょうか。
失恋への見方が少し変わったという人もいるかもしれません。
当初タイトル名を見たとき「斬新だな」と思いました。

非常に人間味のある歌詞でありメロディーもキャッチーでしたね。
多くの人の心を温かくさせるに違いありません。

考察した後に思ったのですが衣装のリボンを見たとき「結ぶ」という言葉を連想しました。
失恋ソングにそぐわないと思い考えるのをやめましたが、もしかすると将来どこかで好きな人と結ばれることを願っているのかなと。。

考察を終えてから筆者も若干前向きに物事を捉えることができたように感じます。
音楽の歌詞は捉え方によって及ぼす影響がかなり変わってきますね。
皆さんの考察や経験も紹介してくださいね。

AKB48の今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
積極的でありながら人間味溢れる楽曲をありがとうございました。

そしてここまで記事を読んでくださりありがとうございました。

2 件のコメント

  • すごく当たり前の感情。前作のサステナブルと共に過去の恋人達や
    残念ながら片思いだった女性達を思い出し、歌詞に涙した。(四十半ばのおじさん。)
    フランソワーズサガンの悲しみよこんにちはが頭によぎった。
    秋元康は文学だ。平成そして令和の歌謡を支えてくれた。
    ありがとう!

    • 匿名さんコメント有難うございます。
      おっしゃるように人が当たり前のように抱く感情を
      文学的要素を含んで言語化していますね♪
      「フランソワーズサガン」勉強になりました。

      これからもSugar&Salt Musicを宜しく
      お願いします!

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