AKB48『センチメンタルトレイン』歌詞の意味を考察・解釈

田園地帯走る銀色の電車が
スピード落としたら
(近づく駅)
今日も君が乗って来るだろうか?
(グレーの制服で)

ポニーテールの日はテストがあるんだよね
気合い入れるんだって…
(噂で聞いた)
少し離れ 僕はそっとエールを送った

それは恋と呼べるような確かなものじゃなく
(初めての)
自分でも戸惑ってる感情だ

こんなに切ない朝が来るなんて
今まで予想もしなかった
ときめきなのか
抑えてた何か 叫ぼうとしている
本当の気持ちをはっきりできたら
この胸のモヤモヤ消えるのか?
何もしない 何もできない日々は
センチメンタルトレイン

二つ手前の駅 友達と降りてく
君のただの日常
(当たり前の)
窓の向こう ずっと見て来た空
(なんて幸せな)

またすぐに会いたいって思ってしまうなんて
あきれてしまうけど
(気になるんだ)
一瞬 君がこっち見てたような妄想

それは僕が否定しても恋でしかないだろう
(絶対)
これ以上 好きになったら困るほど…

どうしてこんなにキュンキュンするんだ?
君のこと考えるだけで
何も手につかず
また朝のことを思い出してる
自分の気持ちを認めてしまえば
今より楽になれるのかな
でも直接 言葉にはしたくない
各駅停車

卒業までの 一日 また一日
すべてが輝きながら
この電車 どこへと向かうのだろうか?

こんなに切ない朝が来るなんて
今まで予想もしなかった
ときめきなのか
抑えてた何か 叫ぼうとしている
本当の気持ちをはっきりできたら
この胸のモヤモヤ消えるのか?
何もしない 何もできない日々は
センチメンタルトレイン

走り続ける

はじめに

『センチメンタルトレイン』とは2018年8月22日にネット上で公開された
楽曲です。それまで未完成だったMVが約9か月の時を経て遂に完全版として
同年6月16日に公開されました。
動画再生回数も投稿初日から20万を超える人気振りでした。

気になる今作の「完全版」とはどういう意味なのでしょうか。
MVを監督された高橋栄樹さんのコメントをご紹介します。

『センチメンタルトレイン』MVは、『未完成版』と『完成版』で、あわせて一つの物語となるよう制作しました。松井珠理奈さんが参加していない『未完成版』、松井さんが復帰され『完成版』とは銘打たれているものの、今度は宮脇咲良さんと矢吹奈子さんが、日本にいなかった本作。くしくもどちらも遠く離れた距離や時間、人のことを、光に託した作品となりました。

個人的にも好きな作品です。ぜひ両作品、併せてご覧ください。


https://www.youtube.com/watch?v=YAMF5Rypnrs  youtubeより

ユニットにとって欠かせない人の存在、そして離れて行った仲間を想う気持ち
などさまざまな要素が盛り込まれている今作なんですね。

MVの内容は「おかえり、、ただいま」とメンバーの語りから楽曲へ移行します。
最後に語りへ戻り写真とエンドロールで幕が下ろされます。

詳細はMVを見て欲しいので記載しませんが、切なさや懐かしさが込み上げて
きますよ。

それではさっそく歌詞の考察へと進んでいきましょう。

タイトル『センチメンタルトレイン』とは

「sentimental」とは「弱々しい感情に走り易いまた情に脆いさま。感傷的」
という意味合いがある英単語です。
「train」は「電車」を意味しています。

歌詞中で主人公の弱々しい感情が電車のように心の中を走り回っている様子
をタイトルは描写しているのだと思います。

冒頭でも記載しましたが「切なさ」や「懐かしさ」が身体中を駆け巡るとき
ってありますよね。
MVの回想シーンや現在を見るとそんな気持ちに包まれてしまいます。

『センチメンタルトレイン』歌詞の意味

私鉄―僕と君を揺らして

田園地帯走る銀色の電車が
スピード落としたら
(近づく駅)
今日も君が乗って来るだろうか?
(グレーの制服で)

ポニーテールの日はテストがあるんだよね
気合い入れるんだって…
(噂で聞いた)

田舎町を走る一本の私鉄に主人公の男性は乗っています。
いつものように電車に揺られる彼は窓際を見つめていました。
次の駅では彼が気になっている女性が乗ってくるのです。
彼の心は期待で高鳴り揺れ始めていきました。

彼女はグレーの制服を着ているようです。
そして学校で噂されるほどに彼女は注目されているのでしょう。
本当か否か彼女はテストの日に決まって気合いを入れポニーテ
ールにするというのです。

主人公は噂の真偽には全く興味はありません。
彼女のポニーテールに魅力を感じておりテストを応援する素直
な気持ちで満たされているからです。

電車が止まり開いたドアは彼女を車内へと迎え入れます。
二人を乗せた電車は再度、ゆっくり走り出しました。

誰にも気づかれないエール

少し離れ 僕はそっとエールを送った

それは恋と呼べるような確かなものじゃなく
(初めての)
自分でも戸惑ってる感情だ

主人公は電車に乗ってきた彼女が見える位置にいたの
でしょう。
余り近い距離にいると嫌がられるのではという心配を
胸に距離を取っていたのでしょう。

そして彼女がテストの日であることを信じ誰にも気づ
かれないエールを心の中で繰り返していました。

同時に自分でも理解できない感情が湧き上がっていま
した。
自分は彼女にテストを頑張って欲しいだけか、それと
も彼女のすべてを知りたいのだろうかと。

好きかただ興味を持ったのかすら把握できない自分に
当惑したに違いありません。

終着駅のない「感情列車」

こんなに切ない朝が来るなんて
今まで予想もしなかった
ときめきなのか
抑えてた何か 叫ぼうとしている
本当の気持ちをはっきりできたら
この胸のモヤモヤ消えるのか?
何もしない 何もできない日々は
センチメンタルトレイン

当惑した主人公は今までに経験したことのない朝を
迎えました。
自分の心の中で名づけることの出来ない感情が走り
回っているのです。

「ときめき」「切なさ」「恋」「好き」などさまざ
まな呼び名を考えましたがどれもしっくりきません。

自分の気持ちがはっきりしない以上、具体的な行動
に映ることはできません。
好きな人という終着駅があれば想いを届けようと思
えるのですが好きかどうかもわかりません。

行き場を失った感情列車は主人公の心の内側を走り
回っていくのでした。

見えなくなる「君」と見えてきた感情

二つ手前の駅 友達と降りてく
君のただの日常
(当たり前の)
窓の向こう ずっと見て来た空
(なんて幸せな)

またすぐに会いたいって思ってしまうなんて
あきれてしまうけど
(気になるんだ)
一瞬 君がこっち見てたような妄想

それは僕が否定しても恋でしかないだろう
(絶対)
これ以上 好きになったら困るほど…

電車が停止し彼女は友達と電車から降りました。
この時点で主人公とは別の学校に通っていること
が理解できますね。

一瞬だけ彼は彼女と目が合ったように思えました。
それは一方的なものでほとんど彼の妄想だったの
でしょう。

それでも彼女が見えなくなってから彼は心のモヤ
モヤの原因、つまり名前のつけられなかった感情
がなんであるか見えてきました。

「恋」という一文字がなんともしっくりくる表現
だったのです。

以前は彼女が先に降りることに関して無感情だっ
たでしょう。
「彼女とは別の学校なのだから」と割り切ってい
ました。

今では「なんで先に降りるのだろう」「同じ学校
なら良かったのに」という考えに変わっていたの
かもしれません。

リミット卒業―目的地の行方

卒業までの 一日 また一日
すべてが輝きながら
この電車 どこへと向かうのだろうか?

彼と彼女が卒業するまでが二人の関係を育てる
チャンスなのです。
どちらも行動を起こさなければなんの変哲もな
い日常が繰り返されていきます。

ここでの「電車」は彼の彼女を想う「恋心」で
もあるのだと解釈できます。

彼の今後起こすアクション次第で「恋心」が「
交際」へと発展する可能性があります。
しかし諦めてしまえばなにもなかった日常に戻
ってしまいます。

彼の感情がどこへ向かって走り出すかは本人を
含め誰にも予想がつかないのです。

それでも確かなことは彼が当面の間、君という
存在を好きになることから路線変更しないとい
点なのでしょう。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
青春時代に感じる切なさやもどかしさがリアルに描かれて
いたと思います。

筆者も電車通学した経験がありますが気になった子が乗って
くることはありませんでした(笑)
電車に揺られている間だけしか会えないという制約は余計に
彼女を好きになる要素かもしれませんね。

年齢が若い間は特にセンチメンタルになると思います。
一つのことに打たれ弱く考え込んでしまいます。
それでもそれら一つ一つが大人になるために不可欠な段階で
あると筆者は考えます。

AKB48の素敵な作品に感謝したいと思います。
今後の活動と次回作にも期待し注目していきたいと思います。

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