あいみょん『空の青さを知る人よ』歌詞の意味を考察・解釈

全然好きじゃなかった
ホラー映画とキャラメル味のキス
全然好きになれなかった
それなのにね
今は悲鳴をあげながら
君の横顔を探している

空虚な心の落とし穴
暗すぎてなにも見えない
根拠なんて一つもないのにさ
身体が走り出してく

赤く染まった空から
溢れ出すシャワーに打たれて
流れ出す 浮かび上がる
一番弱い自分の影
青く滲んだ思い出隠せないのは
もう一度同じ日々を
求めているから

全然好きじゃなかった
ほら、あの呼び方 漫画の主人公みたいで
全然好きになれなかったんだ
それなのにね
今も似た言葉に身体が動くよ
皮肉な思い出なのさ

何回も右往左往してみても
暗すぎて何も見えない
そうかい まだ隠れているのかい
飛び出しておいで メモリー

高く掲げた掌
届く気がしたんだ確かに
回り出す 襲いかかる
悪魔の顔をした奴らが
会いたい人に会えない
そんな悪夢を
雲に変えて 食べてやるよ
悲しくなるから

いつも いつも いつも いつも
君が 君が 君が 君が
最初に いなくなってしまう
なんで なんで なんで なんで
僕に 僕に 僕に 僕に
さよならも言わずに
空になったの?

赤く染まった空から
溢れ出すシャワーに打たれて
流れ出す 浮かび上がる
一番弱い自分の影
青く滲んだ思い出隠せないのは
もう一度同じ日々を
求めているから

君が知っている
空の青さを知りたいから
追いかけている
追いかけている
届け

はじめに

『空の青さを知る人よ』とは2019年9月13日0時にネット上でプレミア公開された楽曲です。
プレミア公開中はあいみょんさん本人がチャットに参加した模様です。

真夜中の公開はファンや多くの人たちの不意を突く仕方となりました。
動画公開から2時間経過した現在では2万回再生となっています。

同年10月2日に 9thシングルとしてリリースが決定しています。
今作は10月11日公開の映画「空の青さを知る人よ」劇中主題歌となっています。
興味深い点は映画タイトルと同タイトルが付けられている点でしょう。
あいみょんらしい斬新なタイトル設定は多くの人たちの間で話題沸騰中です。

さて今回のMVは映画本編映像を使用した動画公開となっています。
映画への期待を高めながらあいみょん新曲を堪能できる豪華仕様です。
すでに700を超えるコメント数から、真夏の新曲の匂いを嗅ぎつけて(笑)ファ
ンが待ち構えていた様子を想像することができます。

さて今作の曲調はどのようなものなのでしょうか。
静寂の10秒間が終わるとはじけるようにアコギがミドルテンポで鳴り響きます。
筆者の直観というか第一印象は「マリーゴールドっぽいな」というものでした。
映画タイアップ意識した壮大で爽快感漂わせるメロディーはまさに名曲です。

間違いなく力作、そして大人気になる予感を全身に感じています。
筆者が個人的に予想することはあまりないのですが、明日中に50万、次の日には
100万という具合に動画再生回数が伸びていくと予想します。

それではさっそく気になる歌詞の考察を始めていくことにしましょう。

タイトル『空の青さを知る人よ』とは

映画と同タイトルの設定となっており今作において特筆すべき点となっていま
す。
タイトルまた続く考察を理解するために映画あらすじをご紹介します。

山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決
める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾
いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。二人
は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人と
の上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、二人
きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んな
ことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由
を奪ってしまったと…。そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、
大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介
の名があがる。あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行っ
たきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。時を同じくして、
あおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの。まだあかねと別れる前
の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た1
8歳の金室慎之介。思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱い
ていくあおい。一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなく
てふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

https://anime.eiga.com/movie/107764/ アニメハック より

映画の主人公あおいという名前が空の青とかかっていることを理解できます。
また映画では題材である「青空」の描写が非常に多く見られます。
登場人物たちも青空を見上げて物思いにふけったり大事な決定について黙想
したりしています。

ですから「そらの青さを知る人」とは映画に関して言えば登場人物すべて、
歌詞中で言えば青空を眺めながら黙想する人を指すのだと思います。
見上げなければ美しいものに気づけない、そんな事実を理解している人たち
とも考えられますね。

『空の青さを知る人よ』歌詞の意味

好きになれなかったものも

全然好きじゃなかった
ホラー映画とキャラメル味のキス
全然好きになれなかった
それなのにね
今は悲鳴をあげながら
君の横顔を探している

今回の考察では一人の女性主人公を主軸に進めていきたいと思います。
映画のあおいと彼女が思いを寄せるしんのを意識した歌詞だと考えられます。
それでも断定せず基本的に歌詞中の人物として考察を進め、その中で映画の
二人を織り交ぜながら進行していきます。

主人公の彼女には交際している男性がいるようです。

彼女は内気であり激しく感情が揺さぶられる経験をあまりしたことがないよ
うです。
ですから恐怖心を煽る「ホラー映画」「キャラメル味のキス」で例証された
ほろ苦く甘いキスに最初戸惑いました。

彼女は「何が楽しくてこうしたものを見たりしたりするのか」とため息交じり
に思ったことでしょう。
しかし人間は一度慣れてしまうと嫌いまた苦手なものを気に留めなくなるので
す。

それどころか歌詞にあるように彼女は「君」で表されている男性の横顔を求め
ています。
「悲鳴をあげる」という強烈なフレーズから、彼女の心が彼を求めて必死にな
っている点を理解できます。

恋は盲目―心の穴

空虚な心の落とし穴
暗すぎてなにも見えない
根拠なんて一つもないのにさ
身体が走り出してく

彼女は彼に惹かれ魅了されていきました。
最初は気にも留めていなかったのですが時間の経過と共に
心にはぽっかりと穴が空いてしまうほどでした。
心は彼と一緒にいる間は満たされ、離れれば穴が空いてしまうのです。

そこは「空虚」つまり何もなく無感情です。
彼女は名付けることのできないその場所を埋めたくて、彼を求めて走り
出します。

今後も「彼が自分を満たしてくれるのか」「自分はそれで満たされるのか」
こうしたことに確かな「根拠」などありませんでした。
それでも身体は心の穴を埋めようと必死に彼を求めてしまうようです。

もう一度あの日に

赤く染まった空から
溢れ出すシャワーに打たれて
流れ出す 浮かび上がる
一番弱い自分の影
青く滲んだ思い出隠せないのは
もう一度同じ日々を
求めているから

「赤く染まった空」とは夕焼け空のことでしょう。
漏れ出すシャワーには2つの解釈があると思います。
1つは雨が降ってきたという解釈です。
もう1つは夕日の光が雲の間から漏れ出したという解釈です。

どちらにせよそれを見た彼女は自分の弱い部分を思い出して
しまいました。
「青く滲んだ思い出」とは一番青春していた輝ける日々のこ
とを示唆しているようです。

それを弱い自分が「もう二度と訪れない」と隠そうとしている
ようです。
それでも隠せないのは一番青春していた輝ける日々を心から切
望しているからに違いありません。

上記は「空の青さを知ってしまった」と言えるかもしれません。
一番青かった時期の素晴らしさを知ったと言い換えることがで
きるかもしれません。
空を見上げながら彼女は黙想し回想を続けます。

映画のあおいやお姉さんのあかねも時を経てやってきたしんの
や金室慎之介との日々が続くことを望んだことでしょう。
今が一番良い日々、という状態を知ってしまうと「失いたくな
い」
気持ちに包まれるものです。

君と空

君が知っている
空の青さを知りたいから
追いかけている
追いかけている
届け

ここでは「君」「空」が関連づけられています。
彼女が好きな彼が見ている景色を示唆しているもの
と思われます。

好きな人が今どこでどんあ景色を見ているかは気に
なるものです。
歌の題材で多く見られるのは「君と同じ景色を見て
いたい」
というものです。

彼女はごく自然なこの感情を胸に抱きながら広大な
青空を見つめています。
この空を辿ればいつか彼に辿り着けるのかと黙想し
ているのでしょうか。

一つだけ言えることは「空の青さを知る人」たちは
今一番輝ける日々を生きるよう努力している人たち
なのです。。

まとめ

いかがだったでしょうか。
広大な青空のようなスケールを持つ歌詞でしたね。
空模様が青空から夕焼けの空へと変わったりと情緒に
も溢れた歌詞でしたね。

夏から秋に映りゆくこの季節にピッタリの作品になっ
たと思います。

映画上映が今から待ちきれなくなりましたね。
本編を見てから考察するとより一層登場人物に寄せた
解釈を導き出すことができるかもしれません。

今回は歌詞中の登場人物をメインに考えました。
自分が一番輝いていた時期を空を見上げながら黙想す
る様子を取り上げました。

多忙な日々の中で「物思いにふける」という時間は、
取れないかもしれません。
しかしたまにはこうした時間を取り分けて、昔を回想
するのも良いと筆者は思いました。

あいみょんさんの活気溢れるギターとエネルギッシュな
歌に魅了されました。
今後の活動と次回作に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品を有難うございました。

6 件のコメント

  • 切ない感じと大きな愛情を感じました。
    私も空を見上げるの好きです。
    なんか落ち着くとゆうか…1日に1回は見たげてるかな…
    ホッとしますね!
    そんな時間も大切だと思います。

    • 青い月さん感想有難うございます。
      確かに切ない感じと大きな愛情が
      ストレートに伝わってきましたね。
      1日の過ごし方を考えさせられました。

  • あいみょんさんが映画の内容とリンクするのはC/Wの葵の方だと言っていたのと、
    あいみょんさんがいつも男性主人公の時に使う声と歌い方だったので、
    この曲もてっきり主人公は男性だと思っていました。いずれにせよ名曲ですね。

    • 渋谷系おやじさん貴重なご意見感謝します。
      確かにツイッターやインタビューでそのように
      捉えられるコメントを述べていましたね。
      今回は筆者の取捨選択で葵を主軸にして考察し
      てみました。

      お気に召さない点もあるかと思いますが、これ
      からもどうぞ宜しくお願いします。

    • 森井さん貴重なご意見に感謝します。
      今回の楽曲に関しては葵を主軸に考察してみました。
      慎之介目線で考察している方も中にはいらっしゃるようですね。
      機会があれば慎之介を主軸にした考察を考えてみたいと思います。

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