Aimer 『春はゆく』歌詞の意味を考察・解釈

深々と降り積もる 時の中
歓びも苦しみも 等しく
二人の手のひらで 溶けてゆく
微笑みも贖いも あなたの側で

消え去ってゆくことも
ひとりではできなくて
弱虫で身勝手な私

償えない影を背負って
約束の場所は花の盛り

罪も愛も顧みず 春はゆく
輝きはただ空に 眩しく
私を許さないでいてくれる
壊れたい 生まれたい

あなたのそばで笑うよ
せめて そばにいる
大事な人達に
いつも私を 幸せにいると
優しい夢を届けて
あなたのそばにいる

歌詞考察の前に

人気アーティストであるAimerさんが歌う『春はゆく』teaser ver.が2020年2月1日にネット上で公開されました。
動画再生回数は公開初日から40万を超え急上昇ランク9位を記録しました。

今作は 劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring song主題歌となっています。
3部作に及び大人気映画が遂に最終章を迎えました。

今作MVも三木孝浩氏が監督を務めています。
Fateの世界観を忠実にまた完全にぴったりと寄り添うような映像に仕上がっていましたね。

劇場版3部作すべての主題歌を担当したAimerさん×主演を担当した浜辺美波さんの想い入れもピークに達したに違いありません。
今回の映像には過去MVも挿入され、約2年半に渡る浜辺美波さんの表情を振り返ることができます。

歌い手のAimerさん、主演の浜辺美波さん、監督の三木孝浩氏からコメントが寄せられていたのでご紹介します。

◆Aimer コメント

「春はゆく」までの梶浦さんとの3曲全てのMVを、最後まで三木監督と美波さんのタッグで、繋がったひとつの物語として創っていただけたことが、とても嬉しいです。お二人に、感謝の気持ちでいっぱいです。「花の唄」「I beg you」にも今一度想い馳せながら、“完結編”、何度でもみなさんに観てほしいです。このMVと「春はゆく」という曲が、たくさんの方に、深く、届きますように。

https://natalie.mu/music/news/365556

◆浜辺美波 コメント

今回は当初、色んなスケジュールの都合で第3弾のMVには出演出来ないと聞いていました。それが、1、2週間前に急遽スケジュールが合致し出演できると決まり、とても嬉しかったです。今回は「完結編」ということで、描かれてきた悲しく儚い少女がどう終焉を迎えるのか、私自身楽しみで、Aimerさんの今回の新曲を聞いた時は、第一弾、第二弾での感情と景色の変化が思い返され、撮影に行くのがとても楽しみになりました。
監督からは、少女の面影を残すようなポーズやニュアンスを入れつつ、少女の後悔から希望をみつけ、浄化されるまでを演じてほしいと、カメラを長めにまわしていただき演じました。これまでの物語の完結です。とても世界感のあるMVになっていますのでお楽しみに。

https://natalie.mu/music/news/365556

◆三木孝浩 コメント

Aimer×浜辺美波のコラボレーションでスタートしたこのプロジェクトも今回がいよいよ完結編となります。
それぞれのクリエイティビティが刺激し合う毎回本当に楽しい現場でした!
前二作「花の唄」「I beg you」に繋がる仕掛けもありますので、三部作の締めくくりとして楽しんでいただけたら嬉しいです!

https://natalie.mu/music/news/365556

Aimerさんのコメントからはたくさんの方に深く届いて欲しいとの温かで強い願いを感じることができました。

浜辺美波さんのコメントから主演担当が難しかったこと、それでも奇跡的にスケジュールに都合がついて役を演じることができたという点がわかりジンときました(涙)

ファンなら誰しも思うことですが最終作で別の人になるのはイメージ変わっちゃうのでホント良かったです。。

三木孝浩氏のコメントからは「花の唄」「I beg you」に繋がる仕掛けがあるという点が気になりますね。

確かに過去MVの挿入や登場人物が継承されていたりもしましたね。

それではさっそく気になるタイトルや歌詞の考察を始めていきたいと思います。

タイトル『春はゆく』とは

過去作においてもそうでしたがタイトルは映画タイアップを強く意識したものが設定されています。

今作も劇場版ヒロインである「桜」を意識して『春』があてられていると解釈しました。

気になるのは続く『ゆく』という表現です。
この部分の解釈の仕方でハッピーエンドまたバッドエンドになりかねないと思います。

大聖杯内の「この世全ての悪(アンリマユ)」と接続し黒化反転した事により新たな人格が形成された桜(俗にいう黒桜)と彼女を取り戻すため、ありとあらゆる犠牲を払ってきた主人公の「士郎」の物語。

それを踏まえてタイトルを理解すると以下の2つの意味が包含されている筆者は考えます。

・桜が罪の意識とアンリマユの影響から解かれ士郎の元にゆく

・桜は救われず死ぬかアンリマユの闇にのまれて士郎とは別のところにゆく

後者は「ゆく」を「過ぎ去る」のように読み取って解釈しています。
筆者が希望するのはもちろん「桜」が「士郎」と共に幸せに過ごすハッピーエンドです(製作者さんお願い彼女をこれ以上不幸に描かないでって気分)

『春はゆく』歌詞の意味

いつでもあなたが側にいた

深々と降り積もる 時の中
歓びも苦しみも 等しく
二人の手のひらで 溶けてゆく
微笑みも贖いも あなたの側で

今回は劇場版の主人公「桜」を主軸に考察を進めていきたいと思います。
映画を観ないとなんとも言えない部分もあるのですが予想を踏まえて考えてみましょう。

劇場版ストーリーの記述には「桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れて」とありました。
歌詞冒頭はその点に触れているのではないかと考えました。

彼女はもともとの性格にも起因して「自責の念」が強いことからそうしたものに苛まれていたのでしょう。

そうした時間が冬の雪のように深々と降り積もり「長い時間」を彼女に実感させたに違いありません。

彼女はまがまがしい記憶の中に温かな記憶も見出したのでしょう。
それは士郎との思い出です。
歓びも苦しみも、微笑みも贖いも彼と共に居た時に生み出された大切な記憶です。

「あなたの側で」とあるようにどんなシーンでも桜は士郎を身近に感じてきました。
できることなら「歓びと微笑み」で2人の思い出を形成したかったと心から願ったことでしょう。

最強の弱虫

消え去ってゆくことも
ひとりではできなくて
弱虫で身勝手な私

桜は「虚数」と「吸収」からなる「影」を使役しています。
それはあらゆる対象を溶解し吸収するものです。
力はほぼ無尽蔵に生み出され間違いなく最強の力を宿しています。

それでも正気な時には何かと士郎に頼ってしまう点を考慮にいれ、彼女は自身を「弱虫」と表現しています。

さらに彼女は「身勝手」とも述べています。
実際は間桐家に振り回されたりアンリマユの影響で自我も意志のへったくりもないので可哀そうです。

春はゆく―再生、破壊

罪も愛も顧みず 春はゆく
輝きはただ空に 眩しく
私を許さないでいてくれる
壊れたい 生まれたい

「罪も愛も顧みず」とはどういう意味でしょうか。
桜にはこれまで自分が犯してきた罪を正しく償うことも士郎を愛することもできません。

それでも桜は自身に定められた運命を背負って進んでいきます。
「輝き」が「眩しい」とは彼女にとっての「救い」また「希望」でありそれを受けることは自分には「許されていない」ということが歌詞には綴られているようです。

そう考えた彼女はとことんまでに「壊れたい」そしてもう一度「生まれたい」と願うようになります。

今の自分のままでは誰かのためになることを何一つ生み出すことができないと悟っているからでしょう。

願い一つ

あなたのそばで笑うよ
せめて そばにいる
大事な人達に
いつも私を 幸せにいると
優しい夢を届けて
あなたのそばにいる

なんか、、この部分みると桜、、ダメそうだな(弱気)

「せめて」とか「夢」とか出てきてるしな。。

Fateは大事な人すぐ消えるか死ぬか崩壊するかさせるので心配です。
筆者の予想の1つに「桜」が最終決戦で力使い果たす、倒れ込む桜に駆け寄る士郎、「ごめんね」みたいなこと言う桜(これが側にいる)

「いつも、、、私を、、、思っていて、、、ね(がふっ)」みたいな展開。

それは嫌なので、この部分の歌詞はエンディングでなにもかも上手くことが進んだ桜と士郎が笑ってる場面だと信じたいです(切実)

罪と自責の念にかられる桜に士郎が「一緒に償って行こう。長い時間をかけて」みたいな気の利いたセリフ言ってハッピーエンドを希望します(笑)

まとめ

いかがだったでしょうか。
予告を見る限りあの人やあの人が死ぬんだろうなとか妄想が突きませんが上映が楽しみですね。

士郎が死んで桜が生き残る斬新エンドもあるかもしれません。
皆さんなりの映画予想やこれまでの内容を踏まえた歌詞考察をお待ちしております。

今回MV内容にあまり触れることができませんでした。
3部作の繋がりやシーンごとの解釈もコメントお待ちしております。

Aimerさんの躍動感溢れる歌声に感極まりました。
また浜辺美波の多彩な表情にも引き込まれました。
そして2人の魅力を最大限に引き出した三木孝浩氏の映像に目が釘付けになりました。

今後の活動に期待し注目していきたいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

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