Uru『プロローグ』禁断の恋の「始まり」

目にかかる髪の毛と
かきわけた指
壊れそうでどこか
寂し気な背中
頼りない太陽を
滲ませながら
微笑んだ その横顔
見つめていた
いつの間にかその全て
視界に入ってくるの
心が波打つ痛みに
どうして気づいてしまったの
あなたを探してる
隠した瞳の奥で
誰にも見えぬように
行き場もなくて彷徨いながら
あなたと見る世界は
いつでも綺麗だった
空には一つだけ
淡く光る 小さな星が
残ってる
求めては突き放す
読めない心
見つめられる程に
嘘がつけない
力なく点滅する
あの街灯を
見上げてた その横顔は
優しかった
破れそうに膨らんで
真赤に熟れた果実は
誰かの摘む手を待っている
ねえ、それは 私だった
あなたが溢れて行く
抑えた胸の数だけ
隠せない「始まり」を
次から次へ手の平に伝えていくよ
風は冷たいのに
染まった心は赤いままで
あなたに触れたいと思ってしまった
どうして二人出会ったの
痛くて苦しくて
それなら見えないように
どこかへ飛んでいけ
そう思うのに
あなたを探してる
何度も名前を呼んで
空には一つだけ
淡く光る 小さな星を
浮かべて


はじめに

Uruさんのニューシングル『プロローグ』は、2018年12月5日発売される楽曲です。

『プロローグ』は、TBS系火曜ドラマ「中学聖日記」のために、Uruさんがドラマの台本をもとに作詞作曲を手掛けた楽曲でもあります。

公開されている『プロローグ』のMVでは、制服を着た少女が登場し、何かを思い詰めているかのような表情で、せつなくも美しい情景が描かれています。

それでは、今回は、Uruさんの『プロローグ』の歌詞を考察していこうと思います。

タイトル『プロローグ』の意味

『プロローグ』の言葉の意味は、作品の意図などを暗示する前置きの部分のことです。

『プロローグ』は、ドラマ「中学聖日記」のために作られた楽曲ですので、ドラマでこれから起こることを暗示させる内容になっているのではないかと考えられます。

『プロローグ』のタイトルの意味は、ドラマ「中学聖日記」の序章であると解釈します。


『プロローグ』歌詞の意味

『プロローグ』の『プロローグ』

目にかかる髪の毛と
かきわけた指
壊れそうでどこか
寂し気な背中
頼りない太陽を
滲ませながら
微笑んだ その横顔
見つめていた

ドラマ「中学聖日記」の主人公で、女教師、聖の視点で歌われている曲だということを前提に考えていきます。

女性が男性のことを「見つめている」情景ではじまる冒頭。

聖が見つめている男性は、勤務先の学校で出会った、10歳年下の中学生、晶のことだと連想されます。

1番のAメロは、この楽曲『プロローグ』の『プロローグ』、序章です。

これから二人の間に何かが起きる予感がします。

いつの間にかその全て
視界に入ってくるの
心が波打つ痛みに
どうして気づいてしまったの

聖の気持ちが描かれていることがわかります。

そう、聖の「視界に入ってくる」のは晶。

聖が晶に恋心を抱いていることに気が付いてしまったのです。

自分は教師、相手は中学生、禁断の恋の始まりなのです。

あなたを探してる
隠した瞳の奥で
誰にも見えぬように
行き場もなくて彷徨いながら
あなたと見る世界は
いつでも綺麗だった
空には一つだけ
淡く光る 小さな星が
残ってる

禁断の恋、気持ちは隠さなければいけない。

聖には、勝太郎という婚約者がいます。

恋人がいながら、好きな人ができてしまうことも、後ろめたいことなのに、追い打ちをかけるように、好きになってしまった相手はまだ中学生、絶対に好きになってはいけない人なのです。

しかし、ドラマでは早くも夜の砂浜でキスをする聖と晶。

その後の波乱の展開に、一緒に過ごした夜が思い出となり、残る様子が「淡く光る 小さな星が 残ってる」と綴られています。


隠せない、禁断の恋心

求めては突き放す
読めない心
見つめられる程に
嘘がつけない
力なく点滅する
あの街灯を
見上げてた その横顔は
優しかった

聖が晶と出会ったときの感情。

中学校の教師としてはじめて受け持ったクラスで、聖は着任早々から生徒たちにからかわれたりしました。

中でも、晶は聖に心ない言葉を浴びせるなど、何を考えているかわからない行動が「読めない心」と綴られています。

そして、晶は聖に告白をします。

まっすぐな表情で告白をされた聖は、「見つめられる程に 嘘がつけない」。

ドラマ「中学聖日記」の内容が色濃く綴られています。

破れそうに膨らんで
真赤に熟れた果実は
誰かの摘む手を待っている
ねえ、それは 私だった

晶への恋心が募り、切なく、苦しく、愛しさで、気持ちが「破れそうに膨らんで」いきます。

晶から告白された聖は、晶を避けるように接していましたが、本当は好きで仕方がない。

好きになってはいけない人を好きになってしまい、自分の気持ちを抑えていたのに、本当は、晶と恋愛関係になることを望んでいます。

あなたが溢れて行く
抑えた胸の数だけ
隠せない「始まり」を
次から次へ手の平に伝えていくよ

教師と生徒、立場上どうしても抑えなければならない恋心は、「抑えた胸の数だけ」「溢れて行く」。

2番のサビの歌詞には、タイトルである『プロローグ』を連想させるような「始まり」という言葉が綴られています。

そして、それは、「隠せない」。

ここでも、聖と晶がキスをシーンが思い出されます。

冷たい、世間の風

風は冷たいのに
染まった心は赤いままで
あなたに触れたいと思ってしまった
どうして二人出会ったの

聖と晶の関係が問題になり、聖は晶の前から姿を消します。

婚約者、勝太郎とも別れます。

教師と中学生の恋愛です。

世間の「風は冷たい」でしょう。

3年の月日がたち、穏やかに小学校で教師を続けていました。

聖、晶、ともに恋人ができ、新しい道を進もうとしていました。

しかし、2人はまた出会ってしまうのです。

「どうして二人出会ったの」

出会わなければ、こんなに苦しむことは、なかったはずなのに。


ずっと心に残る思い出

痛くて苦しくて
それなら見えないように
どこかへ飛んでいけ
そう思うのに
あなたを探してる
何度も名前を呼んで
空には一つだけ
淡く光る 小さな星を
浮かべて

1番のサビでも、「淡く光る 小さな星」が登場しました。

1番のサビでは「淡く光る 小さな星が 残ってる」と、聖と晶が一緒に過ごした夜の風景が、思い出として「残ってる」ような印象でした。

ラストのサビでは、「淡く光る 小さな星を 浮かべて」と、曖昧な表現で綴られています。

ドラマ「中学聖日記」は、原作は漫画です。

しかし、原作の漫画はまだ完結していません。

つまり、ドラマの結末は、まだ予測ができないのです。

聖は晶と一緒になれるのか、また違う道を歩んでいくのか。

どちらにせよ、聖にとって晶と過ごした時間はずっと心に残っていることに違いありません。

浮かべた星は、聖が夜空を見上げるたびに、晶を思い出す要素になるのでしょう。

そして、ドラマ「中学聖日記」で起こっていることも、まだ『プロローグ』でしかないのかもしれない、この先の展開がどうなっていくのか、そんな期待をも感じてしまいます。

まとめ

Uruさんの『プロローグ』は、ドラマ「中学聖日記」の物語とリンクし、切なく、苦しく歌われています。

『プロローグ』を聴きながら、ドラマの展開がどうなっていくのか、楽しみにしている人も多いでしょう。

Uruさんの『プロローグ』、いろいろな恋愛の形を考えさせられ、辛く、苦しく、せつない恋をしている人には、きっと共感できる歌詞の内容でした。



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