砂糖塩味の「楽曲考察・解釈記」

楽曲の歌詞やMVから意味の解釈・考察をしていきます

さかいゆう『Fight & Kiss』歌詞の意味・解釈と考察

フォロワー7000人ありがとうございます!!
作者の意図や訴えを知ること、考えることでその音色は何通りにも変化します。
しかしながら多くの方々はメロディーと歌声ばかりに耳が向き、「作曲された意図」を考えていません。
私はそんな方々の代わりに楽曲の解釈・考察をして、新たな音楽の楽しみ方を提供したいと考えています。
「楽曲考察」の文化を一緒に築き上げて行きたいです。

 

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さかいゆうさんの『Fight & Kiss』とてもいい曲ですよね!

しかし歌詞の意味まで読み解いてる人は少ないと思います。

そこで今回も私、砂糖塩味が『Fight & Kiss』の歌詞の意味を解釈してみたいと思います!

さかいゆう『Fight & Kiss』の意味・テーマ

タイトルの『Fight & Kiss』が意味しているのは、ケンカと仲直りを繰り返すカップルの様子。そういうときってお互いがとても苦しいんですよね。

 

そんな辛い状況にいる男女のみなさまには是非とも読んでいただきたい考察になっております!実はこの歌詞、大きな大きな大どんでん返しが後半にありまして。。。私自身、衝撃を受けた歌詞ですので是非読んでいただけたら嬉しいです!

さかいゆう『Fight & Kiss』歌詞の意味

アイノウ??

SO 言葉は二人を包むようなそれはまるでアイノウ毛布

とは言えSOMETIMES 似たもの同士切り裂くJACK KNIFE

いろはにほへと ねえ キスしてもいい?

歌い出しから浮かんでくる情景は、ある一組のカップルの恋愛模様

お互いの言葉を「毛布」と形容している点と、その後に続く「とは言え」という逆接の接続詞から二人の関係性が垣間見えます。

 

「とは言え」の後は「時々、ケンカをする様子」が表現されています。

 

また「アイノウ」は耳だけで聴いているリスナーにとっては「愛の」と聞こえるのではないでしょうか?しかし、歌詞をみてみると「アイノウ」と書いてある。

そこから連想するのは英語の「I know」というフレーズですね。

 

カタカナで書かれていることから、わざとそのような表現を使っているのでしょう。

とてもお洒落ですね。

繰り返すCYCLE

Fight & Kiss そればかり

Fight & Kiss まるで永遠

繰り返すこのCYCLE 抗えない

Fight & Kiss

最初のパートで表現している「愛」と「ケンカ」の対比をタイトルでもある『Fight & Kiss』の一言で表しています。

 

そしてこういった関係性というのはズルズルと繰り返すことが多いと思います。

それを表現しているのが“繰り返すこのCYCLE 抗えない”です。

 

わかってはいるけど、なぜか繰り返してしまうんですよね。

それは永遠に続いてしまうかのように感じます。

うやむやのまま。。。

MAYBE 君のやわなTOUCH 一息で壊れるものだし

BABY 悪かったよ それが言えたら楽になるのに

やり直すかな ねえ キスしてもいい?

とてもリアルなカップルの様子を表しているのがこの歌詞パート。

“BABY 悪かったよ それが言えたら楽になるのに”と謝らないのに“やり直すかな ねえ キスしてもいい?”とうやむやにしてしまいます。

 

これでは仲直りできるものも、できませんよね。一つ前の歌詞パートとも繋がってきます。

 

抜け出せないCYCLE

Fight to Kiss そればかり

Fight to Kiss抜け出せないね

繰り返すこのCYCLE 抗えない

Fight to Kiss

Fight & Kiss

 

ケンカをしては、お互い納得し合えないまま、またキスをする。

そんな関係性。どこか、お互いの「心」を見ていない気がしてしまいますね。

 

ここでも二人の関係性を揶揄するかのように“繰り返すこのCYCLE 抗えない”という同じフレーズを繰り返します。

そしてやはり“抜け出せない”のです。   

 

僕たち新しく

ぶつかり合って 破壊し合って 僕たち新しく

Fight & Kiss

 

ここで絶対に聞き逃せないポイントが“僕たち新しく”という歌詞。

これまで「繰り返す」「CYCLE」「まるで永遠」「抜け出せない」など、堂々巡りの印象で一貫してきましたが、ここで「新しく」というワードは聞き過ごすことはできないですね。

 

この流れで登場する「新しく」は一瞬、「ケンカしてキスをして理解を深めていく」という印象を私たちに与える言葉なんですよね。でも、曲の一貫性からして不自然だなぁと感じたんです。

 

ここでハッと気がついたのですが、このカップルの「ケンカして仲直りして」を繰り返す状況を決してマイナスイメージで捉えているのではなく、「こんなに苦しいこともあるけど、ケンカをして言い合うことによって少しずつ理解が深まっている」ということを表現しようとしたのかなと感じました。

 

どうやらこの「僕たち新しく」という一言がこの楽曲の意味、主張を決定づけているようですね。こんなに煮え切らない二人を全面的に押し出している楽曲なのにたった一言で、すべての捉え方を覆してしまうのが、本当にすごいです。

 

きっとこの一言によって、苦しみや悲しさで押しつぶされそうな、世の中の多くの男女をポジティブにしていくことでしょう。

 

同じ歌詞だけど意味が全然違う

Fight & Kiss そればかり

Fight & Kiss まるで永遠

繰り返すこのCYCLE 抗えない

Fight to Kiss そればかり

Fight to Kiss抜け出せないね

繰り返すこのCYCLE 抗えない

Fight to Kiss

Fight to Kiss

Fight & Kiss

Fight & Kiss 

 

「僕たち新しく」を理解した上で聴く『Fight & Kiss』の繰り返しは捉え方がまったく変わってしまいますね。

 

以降のサビだけは「ポジティブ」な『Fight & Kiss』に変わってしまっています。

よく歌では同じ歌詞をサビで繰り返し使うことがありますが、さかいゆうさんの『Fight & Kiss』のように表面的には同じでも意味的には全然違うということは案外多いかもしれませんね。

 

これは一つの歌詞の楽しみ方として、とても面白い部分であると私は感じます。

 

最後に

今回の考察は本当にびっくりしました。

「僕たち新しく」という、これだけ短い歌詞で意味を大きく変えてしまうというのはちょっと衝撃でした。

 

この一言がなければ、主張も何もないありきたりな情景描写になっていたはずです。

さかいゆうさんはすべてわかっている上で『Fight & Kiss』を作詞作曲していると思われますし、いや本当に、「すごい。。。」の一言しか出ません。

 

今後も一歩踏み込んだ歌詞の楽しみ方をみなさんにご提供できれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます!