After the Rain『アンチクロックワイズ』歌詞は、アニメ主人公の心情だけではない?

絵空事なら色を切らした
声を聴こうと両耳を塞いでいる
叫び散らした警鐘と
誰かが濁したコード
我欲を喰らったココロで
調べが歪んでいく
あの空は遠く 色付いている
見間違うことのない 茜色
逆さまの秒針と愛憎で
全てが叶う気がした
まるで隠そうとするように
欠け落ちる未来と歯車
ココロを手繰り合う前に
ゼンマイが錆びついてしまうよ
巻き戻せる術もなく
ボクら 行き場ないまま見上げる
澄んだ機械仕掛けの空
傾げる首は問いかけですか
それとも声を聴く気すらないのですか
野次も罵声も品評も
否定をしなくちゃ愛か
等間隔に刻んだ
メモリ状の傷
半壊したピアノで 響き鳴らすカデンツ
君と指切りをして
ねえあんなに 何もに夢中になっていたっけ
疑うこともしないまま
期待外れでいたいだなんて
いつから願ってしまった?
名も知れぬほうがいいなんて
いつからか願ってしまった
ココロもネジ巻出して
意味を失ってしまった
何ひとつも動かせない今日と
押しつぶすように広がる
澄んだ機械仕掛けの空
何も求めないから 何も求めないでよ
今日を青く染める陽よ (暗く染める陽よ)
白日よ 時よ止まれ
逆さに針を押し込んで
全て無くなってしまえよ
救いも願いも無いのなら
始まりに戻してしまえよ
ココロを手繰り合う前に
ゼンマイが錆びついてしまうよ
巻き戻せる術もなく
ボクら 行き場ないまま見上げる
澄んだ機械仕掛けの空


はじめに


アニメ「クロックワーク・プラネット」のエンディングテーマで、2017年4月12日に発売されたAfter the Rainの1stシングル『アンチクロックワイズ』。

ニコニコ動画には2017年4月3日に投稿されており、投稿時のコメントには

「欠け落ちる時と終末の空」

と絶望を感じさせるような重い言葉が綴られています。

タイトルの意味は直訳すると「反時計回り」。

アニメの内容から、歌詞を考察してみると、分かってくるかもしれません。

『アンチクロックワイズ』歌詞の意味


アニメ「クロックワーク・プラネット」の世界観


時計の秒針の音、荒々しく乱れるピアノの旋律から曲が始まります。

歌詞全体を通して、アニメの世界観が表れています。

アニメ「クロックワーク・プラネット」は、地球が滅び、歯車で地球の自然を制御するクロックワーク・プラネットとして再生した時計仕掛けの世界が舞台となっています。

そのため、歌詞にも「秒針」、「歯車」、「ゼンマイ」など、時計に関わるワードが多用されています。

時計仕掛けの惑星の闇で起こる破滅計画と対立し、戦う主人公たち。

ココロを手繰り合う前に
ゼンマイが錆びついてしまうよ
巻き戻せる術もなく
ボクら 行き場ないまま見上げる
澄んだ機械仕掛けの空


ラストのサビで繰り返される1番のサビのフレーズからは、アニメの世界感の設定に見える虚しさが感じ取れます。

地球が滅びてから1000年もの間、歯車によって人類は生存できている一方で、破綻と延命といった犠牲を強いることが日常となり、何も変われないで生かされる人々。

曲の終わりは曲調が静かになり、秒針の音が止まります。

「終末」を表現しているのでしょうか。

ハッピーエンドではない、苦しい戦いが続いていくような終わり方になっています。

主人公「見浦ナオト」の視点


アニメの主人公「見浦ナオト」は、機械オタクで人並み外れて耳が良いキャラクター。

冒頭の歌詞

絵空事なら色を切らした
声を聴こうと両耳を塞いでいる


から、耳が良すぎる故に、意図しなくとも聴こえてしまう周りのノイズを遮断し、必要な音を探す主人公「見浦ナオト」の視点で歌われているように感じます。

アニメの中では、突然自宅に落ちてきた箱の中の自動人形を直したことにより、様々な問題に巻き込まれていく主人公。

苦悩が歌となり、歌詞に表現されているのだと読み取れます。

現代社会の危機


アニメとリンクした内容の歌詞である一方で、現代社会が抱える闇にも触れているように思えます。

1番のAメロの歌詞

叫び散らした警鐘と
誰かが濁したコード
我欲を喰らったココロで
調べが歪んでいく


正しいことを叫び、危険を促しても、我欲の強い者に誤魔化され、あいまいになってしまう。

2番のAメロの歌詞

傾げる首は問いかけですか
それとも声を聴く気すらないのですか


面倒なことには関わりたくない、自分に関係のないことはどうでも良い。

深く歌詞を考察してみると、普段の生活で何気なくしてしまう行動にドキリとしてしまいそうな表現です。

まとめ


この曲は、エンディングテーマとなったアニメ「クロックワーク・プラネット」の世界を歌った曲です。

タイトルの意味「反時計回り」、辛い世界が続くなら、時間を巻き戻したい。

そんな思いが表現されていると感じ取れました。

しかし、その歌詞からは、現代社会の問題にも触れるような重いテーマが見えてきました。

みなさんも、日ごろの社会への向き合い方を考えてみるきっかけになるような歌詞の内容だと感じたのではないでしょうか。

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