ALEXANDROS『ワタリドリ』歌詞の意味・解釈と考察

[ALEXANDROS]さんのワタリドリ、とてもいい曲ですよね。

ボーカルの川上洋平さんの高く美しい歌声がとても印象に残ります。

今回も、私、砂糖塩味が楽曲の解説をしていきたいと思います。

 

 タイトル『ワタリドリ』の意味

渡り鳥とは、定期的に長い距離を移動する鳥です。

代表的な渡り鳥といえば、冬は東南アジアに渡るツバメや夏はロシアに渡るオオハクチョウが有名ですね。

このように渡るという行為は非常に遠い距離に移動するため、その途中では大きな困難や危険が待ち構えています。

このタイトルはそんな危険な挑戦と自分たちの音楽活動を重ね合わせており、自分たちの困難な挑戦を表しています。


[ALEXANDROS]  『ワタリドリ』のテーマ

渡流ということは、あまりにも危険なことであるため、渡らずに越冬する鳥もいたりします。

[ALEXANDROS]も音楽で自分たちの夢を諦めようと思ったことは何度もあっただろうし、本当にうまくいくかどうかもわからない。

けれども、夢を叶えるために精一杯努力し続ける。

そのことをテーマにした曲となっております。

[ALEXANDROS]  『ワタリドリ』の歌詞の意味

頑張ったからといって報われるとは限らない

I wanna fly so high
(高みを目指したい)
Yeah, I know my wings are dried
(そう だが、私の翼は枯れてしまった)
「翼仰げば」って人は云う

できるだけ、高い目標や夢を目指したい。

けれども、自分の能力がないのか、気力が尽きてしまったのかうまくいかない。

けれども、周りの人はやる気さえ出せば、努力さえすれば夢は叶うというばかりです。

自分の不甲斐なさを自覚しているのに、他人はそんなことには、気をかけずにむやみやたらに努力ややる気さえあればなんとかなるとばかり言われてとてももどかしく感じている。

そんな様子が感じられます。

その向こうにあるは無情
飛べる者 落ちる者

努力の結果に何が待ち構えているのか。

それは、うまくいくかもしれないし失敗するかもしれない。

どれだけ努力したって無情にも裏切られるかもしれない。

努力すればなんとかなるという常識は間違っているのです。

うまくいかなくても

誰も見てない
気にも留めない
それでも飛び続けた

傷ついた言葉乗せ
運びたいから

そんな必死の努力をしても、誰も世間は見てくれないし、気にしてくれる人もいません。

[ALEXANDROS]さんも昔は決して有名なバンドではありませんでした。

このバンドが別の名前だった時代をよく知らない読者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

彼らの努力や活動もはじめの方は決してスポットが当たっていたというわけではありません。

それでも努力をし続ける。

なぜなら、自分たちの歌が、誰かを助けることができるからです。

挑戦を後悔することも

追いかけて 届くよう
僕等 一心に 羽ばたいて
問いかけて 嘆いた夜
故郷(まち)は 一層 輝いて

夢に届くように精一杯努力し続けます。

それでも、うまくいかないかもしれないと自問自答した時、頭の中に夢を諦めて、故郷に戻ってしまおうかという思いがよぎります。

けれども、夢を諦めませんでした。

故郷とは生まれ育った土地。いわば原点のことです。

そして、渡鳥の後半の旅は故郷に帰るためのものです。

自分の遂げるべき『夢』があるからこそ、自分たちの故郷が輝くのです。

ワタリドリの様に今 旅に発つよ
ありもしないストーリーを
描いてみせるよ

渡り鳥のように遥か遠くの夢に向かって羽ばたきます。

夢はとても遠いためイメージすることも、成功するかどうかも全くわかりませんし、自分の頭の中にもありません。

けれども、自分のサクセスストーリーを自分で作ってみせるという強い意志を持って努力し続けます。

孤独な挑戦

I wanna fly so far
(遥か遠くへ飛びたい)
away with my guitar
(ギターを抱えて)
「一人じゃない」って人々は歌う

遥か遠くにある夢、音楽で大成功するという大望を抱きます。

周りの人は孤独ではない、自分たちが応援するなどといってくれます。

間違いじゃない 理想論でもない
ただ頼って生きたくはない

誰かが応援してくれているということは、事実であるし、本心から応援してくれるということも事実です。

けれども、自分たちはそのような賞賛に安住したくはない。

自分の力で大きな成功を納めたいという強い意志を表しています。

不遇な時も

誰も聴いていない
気にも留めない
それでも歌い続けた

傷ついた あなたを
笑わせたいから

誰も自分たちの音楽を聴かない、自分たちの音楽が流れていても誰も気にしない時があっても、決してやめることはありませんでした。

誰かを喜ばすことができるようになるために。

誰かを力づけるような歌を歌いたい

追い風 届けるよ
僕等 一心に 羽ばたいて
遠い過去を 背負ってた
あなたを未来へ運ぶよ

ワタリドリの様に今 群れをなして
大それた四重奏を
奏で終える日まで

自分たちの音楽が、かつての自分たちのように夢を諦めようと迷っていたり、孤独な挑戦に苦しんでいる人たちを力の限り助けたい。

栄光を皆でつかんでいきたい。

ここでは、彼らがなぜ音楽活動をやっているのかを知ることができます。

[ALEXANDROS]のメンバー四人が、力の限りエールを送ります。

これからも飛び続ける

All this time we come and we grow
(ここまでが、自分たちの来歴)
Now it’s time that we should go
(今こそ渡る時)
But we both know that this is for sure
(でも お互いちゃんと分かっていることがある)
It’s not the end of the world
(これが永遠の別れじゃないって事を)
Well, see you one day
(それじゃあ いつかまた会おう)

今までの自分たちも同じように苦しい経験をしたからこそ、今の自分たちがいるということを伝えました。

そして、私たちにも今こそ夢に向かって挑戦をしようと促します。

私たちも、辛く孤独な挑戦を乗り越えなければならない。

けれども、そんな辛い挑戦の中でも出会いや喜びというのは見つけることができるのです。

そして[ALEXANDROS]は、私たちに別れを告げます。

成功に向かって羽ばたいて

追いかけて 届くよう
僕等 一心に 羽ばたいて
問いかけて 嘆いた夜
朝焼け色に 染まっていく

ワタリドリの様に いつか舞い戻るよ
ありもしないストーリーを
いつかまた会う日まで

夢に向かって努力を一生懸命した結果、挑戦を諦めようと思い悩んで嘆いた日々もいつの間にか明るい日々に変わっていこうとしています。

そして、また渡り鳥のようにもう一度大きな挑戦をすることを、そして大きな夢を自分自身の手で作り上げることを歌って、終わります。


まとめ

今でこそ人気バンドの[ALEXANDROS]さんですが、バンドを始めたのが、2001年、インディーズデビューが2009年、メジャーデビューが2014年と非常に長い下積みを経てきました。

彼らはなんども夢を諦めようと思っただろうし、とても孤独な挑戦でもあっただろうし、自分の作った歌を誰も聞いてくれなかった。

そんな時期もあったでしょう。

そんな彼らの夢に至るまでの長い道のりを歌う『ワタリドリ』という曲は、とても現実味のある曲だということが感じられます。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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