小田和正『坂道を上って』歌詞の意味・考察と解釈

小田和正さんの『坂道を上って』とてもいい曲ですよね!

しかしみなさん、歌詞の意味を意識したことはありますか?
そこで『坂道を上って』の考察をしてみようと思います!
あくまで自己解釈ですが、読んでいただければ、一段と良い曲に聴こえますよ?

タイトル『坂道を上って』の意味

まず、『坂道を上って』の基本情報ですが、この曲は

3月に公開した、映画「坂道のアポロン」の主題歌 で、タイアップ曲になります!

それもあって、そのまま「坂道」がタイトルに使われている訳です


『坂道を上って』のテーマ

テーマについて検討する上で、やはり「坂道のアポロン」の簡単なストーリーを
把握する必要があります

これは3人の高校生、
主人公ピアニストの薫
その薫の転校先にいた誰も手をつけられないような不良でドラマーの千太郎
そしてその幼馴染の律子

を中心に織りなすジャズを主軸とする、恋愛、家族、人生について悩みもがきながら
衝突しながら成長していく青春ストーリー

このストーリーと重なり、この曲のテーマはまさにその 「青春」

青春を駆け、あがいてもがいて大人になった彼らを想像しながら、
歌詞もしっかり聴いてみると一層深く入って来ると思います

小田和正『坂道を上って』歌詞の意味

それでは、歌詞の考察を進めていきましょう!

なんでも輝いてみえる無垢な青春、でも無知な青春

きらめいていた 誰もがみんな

でも僕らは 何も わかっていなかった

まず、一番頭なので曲中の歌詞に総じて見られるポイントを説明すると、
全て「過去形」です

「青春」を振り返っているのです。

純真で無垢な思春期は、その経験全てが新しくものすごくピュア
それ故に、振り返るとその時に感じた全てが輝いているようにみえる

しかしそれと同時に無知。
それは知識云々もそうですが、人間関係だって初めての経験だらけな訳です

なにげない言葉が 傷つけること

ゆずれない想いが 誰にもあること

相手のことを想いやれず、ふと口にした言葉が誰かを強く傷つけた経験
ありませんか??

思春期、それは新たな他者とたくさん触れ合うようになる時間
だからそれだけ自分の知らない価値観にもたくさん出会うことになる

自分には受け入れられないものに初めて出会った時、それへの向き合い方を
まだ知らない。

知らないから、どうしても自分の価値観を守るため、相手と衝突する
知らないから、皆自分と同じ価値観を持つと錯覚し、知らぬ間に誰かを傷つける

思春期の過ちを振り返っている訳ですね

あの坂道を 上る そのたびに

僕らは みんな 大人になって行った

そう、知ること、経験すること、それが自分を大人にする
そんな人生経験を映画タイトルにも、そして実際にストーリーにも登場する、
「坂道」と重ねているのです

坂道なので、
羽ばたいたり、飛躍したりする訳じゃない。
少しづつ、成長していくのです

友情、恋愛……思春期の絡み合う関係

すれ違う心 足りない言葉

分かり合えずに 立ち尽くした日々

想う人がいた 友だちのままで

ずっとそのままで 幸せだった

ここは完全に「坂道のアポロン」のストーリーが意識されているように感じます
ネタバレになるので多くは書きませんが、
途中、極めて複雑な三角関係が2つ発生します

そんな恋愛という強烈な感情が生まれた時、
築いてきた友情や絆というものは案外簡単に揺らいでしまうもの

もう一度動き出したら、元どおりにはなりたいけど、なれない。
言いたいことも、言えなくなる。
だから余計にこじれたりする。

そんな思春期だからこその複雑に絡み合う人間関係と
そこでもがく彼らを描いています

あの坂道を 上る そのたびに

僕らは みんな 大人になって行った

前述のこの部分の歌詞解説と同じくです

恋愛は、時にグッとその人を強く、大きく、深くしていく時があるんです、きっと。

詳しくは「坂道のアポロン」の映画か原作の漫画をどうぞ。笑

過ぎ去ってみれば全てが思い出で、今に繋がる

流れた時を 今 振り返れば

すべてが懐かしく ただ 愛おしい日々

夢見ることも 信じることも

すべてのことが 君たちだった

歌詞考察の最初に書いたように、これは青春を「振り返った」歌

ここでまさに青春を回想した、いまの自分の感情が語られます

これより前の歌詞のように、青春時代にあらゆる経験をし、
あがき苦しんだ自分。その時はやりきれないほど辛かったかもしれません

でもそんな感情も時の流れとともに消え、いまとなっては想い出話

無知だけど純真無垢な過去の自分を可愛いとさえ思いながら、過去を懐かしみ
またそれが自分を強くし今に繋がっていると想うと、
そんな過去もまた「今の自分のすべて」であるのです

「今」を想像なんてできなかった。すべてが「初めて」のあの頃は

その日々は ずっと 遠く どこまでも

続いていくと そう思っていた

あの坂道を 上る そのたびに

僕らは みんな 大人になって行った

思春期は、「初めて」の連続
感情がひたすらに揺れる日々
今を生きるのに夢中で、将来のことなんて考えられないし、考えようともしなかった

だからこんな毎日がずっと続くんだろうと漠然と思っていたのです

そして、辛いことがあれば尚更、「時間が解決するだろう」なんて考えることが
なかなかできなかった

でも、そう思いながら1日1日過ごしてきたらあの頃から10年、20年、何十年と経って、
大人になっていた
結局青春の日々だって、坂道を上るように1日1日を刻むことに変わりなかったんです

きらめいていた 誰もがみんな

無知故に純真で無垢。でも今までよりも自我が芽生えた青春期。
初めてだらけの毎日。友情に恋愛に、しょっちゅう大きく心が揺れ動く。

でもそんな強烈な感情が作り出す日々というのは、人生の中でも最もエネルギーに満ち溢れる時間で、それが「きらめき」になるのでしょう。


まとめ

初めて直面する人間関係における悩みや悲しみ、そこでどうにかもがき苦しむ
そんなまさに「青春時代」

誰しもが経験したこの青春、この曲を聴いたとき、
そしてこの歌詞に耳を傾けたらなお一層、あなたも青春に想いを馳せることができるでしょう



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