10-FEET『太陽4号』の歌詞の考察



フェス好きな方であれば、一度は耳にしたことがあるであろうロックバンド・10-FEET。

今回は、その中から、TAKUMA(Vo)流の優しいメッセージソング『太陽4号』(『太陽の月』(Sg)/『Fin』(8thAl)収録)について考察していきたいと思います。それでは行きましょう。

歌詞

何にも無くなった時 何を残そうかな
誰も居なくなった時 僕はどんなかな

雨が上がりました そちらはどうですか?
僕はきっと僕から見た優しさや正しさで 沢山あなたを傷つけてきました

卑しい美意識で取り乱さない様に笑みを浮かべて つまらないや
心が冷めてる人は本当の感動を知っています
今夜も眠れない人が沢山居ます きっと居ます

太陽が昇るその前に 夜が明ける前に
教えて ここで この場所で間違ってないと

消えてしまいたくなる様な 思い出があったから
少しあなたが分かりました 優しさの分だけ笑顔が硬くなる所も

「まぁいいや」が増えました 優しさか諦めか
強くなったからか弱くなったからか 正直僕にもよく分からないのです

卑しい美意識で取り乱さない様に笑みを浮かべて つまらないや
心が冷めてる人は本当の感動を知っています
今夜も眠れない人がたくさん居ます きっと居ます

太陽が昇るその前に 夜が明ける前に
教えて ここで このままで
太陽が昇るあの場所で 夜が明ける前に
教えて このままで間違ってないと

冷凍感情鈍麻溶かすバーナー

恥じらいと欲が合わさった真ん中

デジャブは前世の記憶だろうか

未完成な想いは未完成のまま叫べ

迷いの辻々に散らばった思い出に火をつけて

川を泳ぐ小さな魚の様に 目にもとまらぬ速さで生き描いてゆけ


1 謎めいたタイトルの意味


10-FEETは、京都出身の3人組ロックバンドです。

今回考察する「太陽4号」という曲ですが、曲の前にまず引っかかるのが、なんといってもこの謎めいたタイトルでしょう。TAKUMA(Vo)自身がこのタイトルに込めた意図とは少しズレるかもしれませんが、私は曲を聴いてタイトルについて思いを馳せていた時に、ふと次のようなことを考えました。

10-FEETは音楽でファンに沢山の勇気を与えています。しかしその一方で、ファンもまたバンドに力を与えています。まさにお互いがお互いにとっての「太陽」であるといえます。したがって、3人のメンバーがファンにとっての「太陽」なら、4人目の「太陽」は10-FEETを応援するすべてのファンということになるのです。
このことに考え付いたとき私は、すべてのファンを等しく4人目として受け入れるTAKUMAの器のデカさに、改めてカッコいいなと思いました。

2 人は誰しも、誰かと繋がっていたいもの


さて、タイトルもさることながら、人と人との繋がりを歌った歌詞も刺さります。

雨が上がりました そちらはどうですか?

僕はきっと僕から見た優しさや正しさで 沢山あなたを傷つけてきました


人は誰しも、誰かと繋がっていたいと願うものです。そしてその気持ちが強くなるほど、相手を何とか振り向かせようと必死に自分の正義を振りかざすのですが、相手にとってはそれが正義であるとは限らず、むしろ相手を傷つけてしまうことにもなりかねません。自分と相手の正しさが違う以上、一方的な善意は優しさではなく単なる押し付けです。それに気づかず優しくしているつもりになっていると、今度はリターンがないことに落胆してしまいます。「こんなにしてやってるのになんで!?」ってやつですね。

3 投げやりという優しさ


「まぁいいや」が増えました 優しさか諦めか

強くなったからか弱くなったからか 正直僕にもよく分からないのです


だからこそ、この曲で歌われている優しさは「まあいいや」という投げやりな感情なのでしょう。こう言うと相手を蔑ろにしている印象を受けますが、自分と相手の正しさが違うからこそ、その違いも「まあいいや」で受け入れる、この姿勢こそが本当の優しさであり思いやりであると思うのです。

4 最後に


頑張っているのに想いが届かない、そんなときはこの曲の歌詞のように、肩の力を抜いて、自然体で相手と向き合ってみようと思います。

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