砂糖塩味の「楽曲考察・解釈記」

楽曲の歌詞やMVから意味の解釈・考察をしていきます

Mr.children 『here comes my love』歌詞の意味・解釈と考察

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作者の意図や訴えを知ること、考えることでその音色は何通りにも変化します。
しかしながら多くの方々はメロディーと歌声ばかりに耳が向き、「作曲された意図」を考えていません。
私はそんな方々の代わりに楽曲の解釈・考察をして、新たな音楽の楽しみ方を提供したいと考えています。
「楽曲考察」の文化を一緒に築き上げて行きたいです。

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Mr.childrenの『here coms my love』とてもいい曲ですよね!

しかし歌詞の意味まで読み解いてる人は少ないと思います。

そこで今回も私、砂糖塩味が『here comes my love』の歌詞の意味を解釈してみたいと思います!

 

タイトル『here comes my love』の意味

 Here comes  my love という歌詞は日本語に訳すと

 

「私の愛がここに来たよ」もしくは「ほら、これが私の愛だよ!」

 

という意味になります。

今回は後者の意味が適切かと思います。

 

とても、近い距離に相手がいることを感じさせます。

 

『here comes my love』のテーマ

 『here comes my love』の歌詞では

・迷い

・希望

・海

これらを連想させる言葉が多く見られます。

 

『here comes my love』はドラマ「隣の家族は青く見える」の主題歌にもなりました。

様々な家族の愛のかたちをテーマにしたドラマです。

このドラマのテーマの一つにもなっている妊活…新たな命の誕生

 

『here comes my love』という曲の歌詞もこのテーマで書かれていたものではないでしょうか。

Mr.childrenの桜井さんの歌詞には非常に多くの比喩が使われています。

歌詞の解釈は1つではありません。

ですが今回は 

 

 葛藤の中にいる「僕」の心境と、「君」に伝えたいこと

 

というテーマで考察していきたいと思います。

 

 

Mr.children『here comes my love』の歌詞の意味

『僕』の葛藤

 

 破り捨てようかな
いやはじめから なかったものって思おうかな?
拾い集めた淡い希望も
一度ゴミ箱に捨て

 

「僕」の挫折感を表現している歌詞から「here comes my love」は始まります。

現在の「僕」は、これまでの希望を諦めかけています。

 

新たな命というテーマに即して考えると

 

・「僕」には妊娠中の妻がいる

・しかし病気等の理由で母体(「僕」の妻)の健康が危うい状態にある

・妻の体を最優先にして自分の子どもの誕生を諦める→中絶という選択肢が頭をよぎる

 

という歌詞とも読むことが出来ます。

 

飲み込んでおくれ

巨大な鯨のように

あぁ僕は彷徨うピノキオの気分だ

何かが僕を変えるはずさって

夢見て暮らしている

 

ピノキオ…ディズニー映画のキャラクター。ピノキオは遊びの島でぐうたら生活をしていました。そこへお世話になっているゼペットじいさんが鯨に飲まれてしまったという知らせが入ります。ピノキオも海へ向かいますが彷徨った末に鯨に飲まれてしまいます。

 

なのでこの部分の歌詞は、希望に向かって進んでいた所へやってきた挫折を表現しています。

 

「飲み込んでおくれ」という歌詞は、途方に暮れていっそ全部なかったことにしたいという「僕」の弱さを表しています。

 

絶望の裏にある希望

輝く光じゃなくっても

きえることない心の灯りはいつも

君を照らしてる

祈るように 叫ぶように

この思いがはぐれないように

 

輝く光…希望

 

「僕」は絶望の最中であることに気付きます。

絶望の度合いが大きいほど「君」に対する思いが強かったということを。

 

この部分の「君」という歌詞は、新しく生まれてこようとしている自分の子ども

を表しています。

 

絶望に立ち向かう勇気が生まれていることが分かります。

 

「君」が迷わないように

夢見た未来を波がさらっていっても

この海原を僕は泳いで行こう

here comes my love

here comes my love

君に辿り着けるように

 

海原…人生

 

単なる「海」ではなく、「海原」という言葉が使われています。

周りには何もなく、どこへ向かったらいいのか分からなくなるような広さが表現されています。

 

まるで人生のようです。

 

「この海原を僕は泳いで行こう」という歌詞に表現されているのは、「僕」自身が挫けそうになりながらも力強く海原(人生)に漕ぎ出していく姿。そしてお母さんのお腹の中の羊水を「海原」に例えて、これから人生が始まろうとする我が子へのメッセージのようにも感じます。

 

「here come my love」…「ほら、僕の愛はここだよ!」と子どもと奥さんが迷ってしまわぬように伝えています。同時に、自分自身が愛というものを道標にして人生を渡って行くのだという気持ちが表現されています。

 

君にたどり着く…無事に子どもが生まれる幸せな家庭の姿

 

ここでは、どうか幸せになれますようにという祈りのようなメッセージが込められています。

 

海原を往く

 灯台の灯りが

夜の海の向こう

強く優しく光を放つ

今の僕は

君を正しく導いているかな?

 

ある日見た灯台の姿に、自分を重ね合わせて自問自答しているシーンです。

愛という光で家族を導いていかなければ!という思いがあるのでしょう。

 

タイトルにもなっている「here comes my love」という言葉がグッと分かりやすくなる歌詞ですね。

 

答えはきっとグレーだ

描いて消すを繰り返した夢の地図を

風が引き裂いても

祈るように 叫ぶように

また流れに飛び込んでみるんだ

 

夢の地図…未来の幸せな家庭の想像

 

先程の自問自答に対して、グレーという答えが出ています。

 

現在…幸せな家庭を築く自信

未来…実際に子どもが生まれてきたら上手くやっていけるのだろうか?という不安

 

このような現在と未来の気持ちのせめぎ合いが起こっているだと思います。

 

 

見上げた空には雨雲があるけど

その海原を誰もが泳いでいるよ

希望を胸に吸い込んだら

また愛する人の待つ場所へ

 

雨雲…「僕」の不安

愛する人…お腹に命を宿した奥さん 

 

自問自答して出した答えの、その先へと向かう姿が表現された歌詞です。

 

不安だから進まないのではなく、人はみな不安を抱えながら進んでいく

 

 新しい「僕」の姿を感じ取ることが出来ますね。

 

「僕」はまた愛する人の待つ場所へ戻って行きます。

 

いつかきっとたどり着こう

あって当然と思ってたことも

実は奇跡で

数えきれない偶然が重なって

今の君と僕がいる

 

君…この部分の歌詞では奥さんのことも含んでいます。

 

現在「君」と家族としての悩みを持てていることは、奇跡的な確率だと感じています。

 

繋いでいたその手が離れてしまっても

見失わぬように君のそばにいるよ

希望を胸に吸い込んだら

また君と泳いでいこう

here comes my love

here comes my love

いつかきっと

僕ら辿り着けるよね

 

最後の大サビ、大団円です。

 

迷ってしまうこともあるだろう。そんな時は家族がお互いの光を道標にして進んで行こう。

という未来の家族に向けたメッセージです。

 

そしてこの曲最大のポイントが最後の1行にあります。

1度目のサビでは「君に辿り着けるように」という一人よがりで祈るような表現でしたが、ラストのこの部分の歌詞は

 

いつかきっと 僕ら辿り着けるよね

 

となっています。不確かな未来に対して正面から向き合って行く強さを感じます。

 

不安はいくらでもある。迷ってしまうこともある。でもその度に

「here come my love…ほら、こっちだよ!」

と家族を導いていく「僕」。そしてその光を頼りに進んでいく家族の姿が見えてくるようですね。

 

最後に

Mr.childrenの「here comes my love」を子どもが生まれてくる家庭をテーマに考察しました。

「here comes my love」という言葉は、人生という海原に迷った時、灯台のように導いていくためのものなのかもしれません。

タイトルにふさわしいフレーズですね!

 

家族が抱える不安、そしてそれに負けず進んでいく姿が海という題材の中に落とし込まれた素晴らしい歌詞だと思います!