『ワールズエンド・ダンスホール』歌詞の意味・考察と解釈

 

 wowakaさんの『ワールズエンド・ダンスホール』めちゃくちゃ良い曲ですけど、、、

歌詞内容が意味不明と思ってる方が多いと思います!そこで、私、砂糖塩味が簡潔

に『ワールズエンド・ダンスホール』の解釈をしてみようと思います!!あくまで自己解釈ですが、

知っていると一段良い曲に聞こえますよ??

 

タイトル『ワールズエンド・ダンスホール』の意味

まずはタイトルの『ワールズエンド・ダンスホール』とは何か。

ワールズエンドは「世界の終わり」という意味です。”the end of the world”と同じですね。

世界とは1人の人間の一生を指します。

つまり人生が終わる瞬間を切り取った曲です。

ワールズエンドには「世界の果て」と訳される場合もあります。

歌詞の内容を見るに『世界の終わり』が適しているでしょう。

ただ、この曲の最後では主人公の死が暗示されています。

死は人生の終わる瞬間、つまり”果て”ですね。

『世界の終わり』と『世界の果て』、両方の意味を含んだダブルミーニングかもしれません。


『ワールズエンド・ダンスホール』のテーマ・登場人物

『ワールズエンド・ダンスホール』のテーマは、

「クラスに馴染めない主人公が、同じ悩みを持つクラスメイトと屋上から飛び降りる」というもの。

 自殺の歌というと悲しげになりそうですが、ワールズエンドダンスホールはアップテンポの曲調です。

歌詞も「ホップ・ステップ」や「ポップにセンス」など、ダンスを思わせる明るいワードがちりばめられています。

これは作詞のテクニックで、明るい曲調に暗い歌詞を載せたり、ネガティブな内容をポジティブな単語で表現しているからです。

ネガティブさが強調される効果を狙ったのでしょう。

歌詞ではハッキリ明かされませんが、私は主人公の他にもう1人誰かがいるように思えました。

クラスメイトの1人が主人公を誘い、2人で屋上から飛び降りるシーンが見えてきます。

具体的な考察

クラスに馴染めない、2人の高校生

冗談混じりの境界線上

階段のそのまた向こう

全然良いこともないし、ねえ

その手を引いてみようか?

「階段のそのまた向こう」は踊り場や屋上のことです。

主人公は中学生か高校生だと思われます。

「冗談交じりの境界線上」は他の子達と距離をとっているイメージです。

そんなクラスに馴染めない子が、誰かに手を差し伸べられています。

この部分は主人公視点。

「その手を引いてみようか?」は主人公が思った事です。

散々躓いたダンスを、

そう、祭壇の上で踊るの?

呆然に目が眩んじゃうから

どうでしょう、一緒にここで!

ここは主人公ではない、もう1人の誰かの視点です。

「散々躓いたダンス」はクラスメイトの輪に馴染もうとしてきた過去の自分の行動。

祭壇は葬式で使われる”祭壇”ですが、主人公の年齢を考えると学校の卒業式で上がる事になるステージといった意味でしょう、

主人公はクラスに馴染めず、鬱々とした学生生活を送ってきました。

ある日、主人公のそんな心境を見抜いた人物が現れます。

「無理に周りの人と合わせるような生き方を、卒業した後も、自分の葬式が開かれる時までやらなければならないの?私はそんな未来を想像すると、生きているって何だろうな~……って思うよ。それくらいなら、どうかな? 一緒にここで!」

主人公を飛び降り自殺に誘っています。

甲高い声が部屋を埋めるよ

最低な意味を渦巻いて

当然、良いこともないし

さあ、思い切り吐き出そうか 

甲高い声が学校の部屋、つまり「教室」を埋める。

クラスメイト達の雑談を意味しています。

「最低な意味」とあるように、主人公は教室に響く声を良く思っていません。

周りに合わせて笑う、そんな人生はつまらない

「短い言葉」で繋がる意味を

「顔も合わせずに毛嫌う」理由を

さがしても

さがしても

見つからないけど

かぎ括弧で囲まれたこの部分。

これは主人公のセリフ、もしくは遺書です。

クラスに馴染めない主人公は、最後にその心情を『思いっきり吐き出した』のです。

「短い言葉」は他愛の無い話。

関係を深めようとした会話は言葉の数が多くなりますね。その逆です。

「顔も合わせずに毛嫌う」はたいした理由がないのに嫌うという意味。

テレビに出ているタレントの悪口やゴシップネタ、ニュースの話題で盛り上がれるクラスメイト達が理解できません。

「さがしても見つからない」はそんなクラスに馴染めないという意味です。

はにかみながら怒ったって

目を伏せながら笑ったって

そんなの、どうせ、つまらないわ!

「はにかみながら怒る」、「目を伏せながら笑う」は周りに合わせるという意味。

意味が逆なのは本心とは違う態度をとらなければいけないという表現です。

周りに合わせなきゃ阻害される世界では生きたくない』と、主人公は思っています。

人生の最期を楽しむ2

ホップ・ステップで踊ろうか

世界の隅っこでワン・ツー

ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで

パッとフラッと消えちゃいそな

次の瞬間を残そうか

くるくるくるくるり 回る世界に酔う

「世界の隅っこ」は人生が終わる寸前、ひいては人生を終える場所。

「終末感」は「人生を終えようとする時の感覚」です。

もし死んでも一時のニュースになるだけで、すぐに世間から忘れられる。

残すのはここで死んだという事実。

死のうとしている自分達を、自分の記憶に残す。

これから飛び降りようという2人ですが、その心境は生き続けていたころよりも晴れやか。

まるで2人でダンスを踊っているかのようで、楽しさすら覚えています。

同じ気持ちの人に会えたのは、運命のいたずら

傍観者だけの空間。

レースを最終電車に乗り込んで、

「全然良いこともないし、ねえ、この手を引いてみようか?」

「傍観者の空間」は、前半と同じく教室の事です。

初めは主人公達はイジメられているのかと思いましたが、傍観者「だけ」なので違いそうです。

イジメなら「首謀者」がいるはずですし。

『本質や内面に踏み込もうとせず、表面的なことしか見えていない』という意味でしょう。

「レース」は人生。

「最終電車に乗り込んで」はレースから退場するコースに進む事です。

主人公が友達から「人生の最終列車に乗ろう」という誘いを受ける様子を表しています。

なんだかいつもと違う。

運命のいたずらを信じてみる。

散々躓いたダンスを、

そう、思い切り馬鹿にしようか

誰の言葉も心に響かなかった主人公だが、この誘いは表面的とは思えない。

心を動かされる人物に出会った偶然は「運命のいたずら」かもしれない。でもそれを信じてみよう。

そう思った主人公は、クラスメイトの輪に馴染もうとしてきた過去の自分を”何であんなに頑張っていたんだろう”と馬鹿にします

人生を終わらせる決意をした主人公の、ある種の達観です。

つまらん動き繰り返す意味を

音に合わせて足を踏む理由(わけ)を

さがしても さがしても

見つからないから

 悲しいときに踊りたいの

泣きたいときに笑いたいの

 そんなわがまま疲れちゃうわ!

この部分の意味は前半Bメロと同じです。

「つまらん動き」と「音にあわせて足を踏む」は前半と同じ。

『周りに合わせる』という意味です。

「足を踏む」は『足並みを揃える』、さらにダンス・ステップとかけています。

人生が終わる瞬間の高揚感

ポップにセンスを歌おうか

世界、俯いちゃう前に

キュッとしちゃった心の音をどうぞ。

まだまだ忘れないわ。

キュッとしちゃった心の音は「死を間近に感じた時のドキドキ感」です。あまり健全なドキドキ感ではないですね。アドレナリンが出まくっているようなドキドキです。

「まだまだ忘れない」は今までのつまらない人生を忘れられない。

生きる事への未練ではなく、”過去の全てを忘れるほど今の瞬間を楽しもう”という意味です。

屋上に立つ2人は、人生が終わる瞬間の高揚感を心の底から感じようとしています。

変わらない世界に「さよなら」

なんて綺麗な眺めなんでしょうか!

ここから見える風景

きっと何一つ変わらないから、

枯れた地面を這うの。

2人は屋上から見える光景を観ます。

自分たちが居なくなった後も、世界が変わることは無い。

そんな想像をする2人は、今まさに枯れた地面を這う、つまりコンクリートに倒れる寸前です。

ホップ・ステップで踊ろうか

世界の隅っこでワン・ツー

ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで

パッとフラッと消えちゃいそな

次の瞬間を残そうか

さよなら、お元気で。

 終わる世界に言う――― 

もはや解説の必要はありませんね。

何も変わらないであろう風景を眺め、高い屋上から枯れた地面へ。

コンクリートに這った二人は、人生の最終列車に乗ったのです。

 


最後に

ワールズエンドダンスホールを初めて聞いた時の、不思議な感覚は忘れられません。

物悲しい雰囲気なのに、目に浮かぶのは楽しげな2人。

なのに体が動き出すような楽しさではありませんでした。

まるで立っている足場がパッと消えたかのような不安定感。

悲しいでも楽しいでもない、自分どう感じているかハッキリと分からない浮遊感。

こうした感想を持ちました

きっと曲中の2人が感じているのも、そういった感情なのでしょうね。

死を目前にしたのに悲壮感を覚えず、生きようとしていたころより楽しいというチグハグな感情。

改めてこの曲を聴くと、まるで屋上で踊る3人目になった気分になります。

2人のアンバランスな感情が表現され、聴いた人にも伝播する。

秀逸な歌詞ですね。



この記事をシェアする!