【初音ミク】からくりピエロ【40㍍P】悲恋のピエロの笑い泣き

待ち合わせは2時間前で 
此処に独り それが答えでしょ

街ゆく人 流れる雲 
僕のことを嘲笑ってた

それは簡単で とても困難で 
認めることで前に進めるのに 
信じられなくて 信じたくなくて 
君の中できっと僕は道化師なんでしょ

回って 回って 回り疲れて 
息が 息が切れたの 
そう これが悲しい僕の末路だ 
君に辿り着けないままで

僕を乗せて地球は回る 
何も知らない顔して回る

1秒だけ呼吸を止めて 
何も言えず立ちすくむ僕

それは偶然で そして運命で 
知らないほうが良いと知ってたのに 
触れてしまったの 君の温もりに 
その笑顔で その仕草で 
僕が壊れてしまうから

回って 回って 回り疲れて 
息が 息が 息が止まるの

変わって 変わって 変わってゆくのが 
怖い 怖いだけなの 
もうやめた ここで君を待つのは 
僕が壊れてしまうだけだ

回って 回って 回り疲れて 
息が 息が止まるの 
そう 僕は君が望むピエロだ 
君が思うままに 操ってよ

https://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/17230.html



2011年に発表された失恋ソング

40㍍Pといえば「タイムマシン」や「シリョクケンサ」などといった哀愁を帯びた歌詞と曲調が得意なボーカロイドPとして知られますが、こちら「からくりピエロ」も大恋愛の末、大切な人と別れる事となったピエロ(=曲の主人公)を切ない歌詞で表現しています。

現在ニコニコ動画では原曲380万回再生を超える超ミリオンヒットな曲ですが、検索にかけると「からくりピエロ 泣ける」と結果に出てきたりするこの曲、どんな魅力や歌詞の意味が込められているのでしょうか。

からくりピエロの歌詞を並べながら一つ一つ紐解いていこうと思います!

『からくりピエロ』の歌詞の意味

元恋人にかすかな期待と希望を込める

待ち合わせは2時間前で 
此処に独り それが答えでしょ

街ゆく人 流れる雲 
僕のことを嘲笑ってた

それは簡単で とても困難で 
認めることで前に進めるのに 
信じられなくて 信じたくなくて 
君の中できっと僕は道化師なんでしょ

この歌の物語では自分のことを道化師(=ピエロ)と称した主人公が出てきます。

『僕』とありますが男性か女性かは受け取り手に委ねられているような物語は、待ち合わせ場所で主人公が元恋人を待つシーンから始まっています。

2時間前から待ちわびているのに、一向に元恋人が来る気配はなし。

ひとりぼっち、立ちすくむ雑踏の中で静かに主人公は「終わり」を悟るのです。

おそらく「思い出のあの場所で待っているから」とこの道化師は伝えた上で、待ち合わせ場所に長らく立ち尽くしているのでしょう。

そうでもしなければ、2時間も待っているのにやってこない相手を待つことができるでしょうか?

道化師はどこか心の底で期待しているわけです、「あともう少ししたらあの時のようにやって来るに違いない」と。

付き合っていた頃よく待ち合わせていたこの場所に想いを馳せて、ほぼないに等しい可能性にかけて、ひたむきに待ち続ける、そんな情景が思い浮かびます。

しかし、現実は厳しかった。

待っても待っても、愛しい元恋人の姿は現れない。

それは恋の終わりを示しています。

淡い期待を抱くとともに、どこか心の片隅ではわかっていた結末。

けれど信じたくなくて、現実から目を背ける道化師。

元恋人の中では道化師のようにうさんくさい、そんな存在なんでしょう?と一人問答しています。

依然として答えは、かえってこないまま。



辛い現実、回り続けるピエロ

回って 回って 回り疲れて 
息が 息が切れたの 
そう これが悲しい僕の末路だ 
君に辿り着けないままで

この歌詞から道化師が戯曲に合わせてくるくる踊っているような情景が想像できます。

すなわち、道化師である主人公はピエロさながらにさまよい果てる。

たくさんの人が通る道をすり抜けて、走っているのでしょうか、あてもなく歩き続けているのでしょうか。

そうしているうちに息が途切れ途切れになって、苦しくなる。

最終的には立ち止まって涙しているような、胸をギュッとつかむ歌詞が書かれています。

走っても歩き続けても、会いたい人の元にはたどり着けず。

いいえ、会いに行くことはもう許されないのです。

空虚な日々、忘れようとするピエロ

僕を乗せて地球は回る 
何も知らない顔して回る

1秒だけ呼吸を止めて 
何も言えず立ちすくむ僕

それは偶然で そして運命で 
知らないほうが良いと知ってたのに 
触れてしまったの 君の温もりに 
その笑顔で その仕草で 
僕が壊れてしまうから

胸が裂かれるように痛んでも、枯れるほど涙を流しても、日常は変わらずやってきます。

道化師の痛みを知らんぷりしているかのような、ごくごく普通の日常を恨めしく思う心情が描かれているのです。

抜け殻のように生きる道化師の前に、おそらく会いたいと切に願っていた元恋人の登場です。

それが

1秒だけ呼吸を止めて

の部分。

ハッと息を飲んだのでしょう、おそらく愛し合った恋人は違う人の大切な人になってしまっていた。

何も言えず立ちすくむ僕

このワンフレーズに、再会が込められています。

会いたくてたまらなかったけれど、こんな形で会いたくはなかった。

複雑な感情が入り混じって、爆発している様子が描かれています。

想いあっていた頃、何度となく触れた肌の温もりが遠く、幸せそうに違う人と歩く元恋人に、壊れそうになる道化師。


胸がちぎれそうな想いを抱え、未練を残す

回って 回って 回り疲れて 
息が 息が 息が止まるの

変わって 変わって 変わってゆくのが 
怖い 怖いだけなの 
もうやめた ここで君を待つのは 
僕が壊れてしまうだけだ

回って 回って 回り疲れて 
息が 息が止まるの 
そう 僕は君が望むピエロだ 
君が思うままに 操ってよ

繰り返しの表現が二回にわたって出て来る最後のサビ。

追いかけても追いかけても疲れるだけ。

息の根が止められてしまいそうなほど、失恋のショックは大きいのです。

ただ、このまま想い出として好きだった人を消化するのは怖い。

なぜなら、一緒にいた事実でさえ遠い昔の思い出に塗り替えられてしまうから。

前に進むことは元恋人を思い出として消化し、忘れることに等しい。

道化師は最後までもがくのですが、最終的には待つことをやめます。

これは待ち合わせ場所で待ち続けていたというわけではなく、心のスペースを元恋人のために取っておいたことを意味しています。

いくら前に進まないまま元恋人が自分の元へ戻って来るのを待ち続けても、自分のメンタルがやられてしまうだけ、と悟ったんですね。

最後のフレーズで、道化師としての主人公は幕を閉じます。

恋の死を物語っており、完全に恋に敗れ諦めた道化師が踊り疲れ糸が切れたように動かなくなる様が思い浮かびます。


まとめ

からくりピエロの歌詞の解釈でしたが、いかがでしたか?

身を切るような切ない恋を、あなたは経験したことはありますか?

この歌詞に出て来るピエロって、愛する相手への自己犠牲の現れを示していると思うんです。

誰の心にもからくり仕掛けのピエロは住み着いているような気がします。

相手にとって都合がいいと思われても、傷つけられても、感情を殺しひたむきに想うピエロのような一途さを持ち合わせているはず。

「この人のためだったらピエロになって、こっけいな様子だと笑われたっていい」

からくりピエロは、そんな風に想えるような人と巡り会いたくなる、切ない恋愛ソングです。



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