佐糖塩見の「ボカロ考察・解釈記」

楽曲の考察をつらつら書くのです。

『アウトサイダー』歌詞の意味・解釈と考察

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Eveさんのおしゃれシリーズ第三弾『アウトサイダー』めちゃくちゃ良い曲ですけど、、、

これまた歌詞内容が意味不明と思ってる方が多いと思います!そこで、私、佐糖塩見が簡潔に『アウトサイダー』の解釈をしてみようと思います!!

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タイトル「アウトサイダー」の意味

  1. 仲間に加わっていない者。局外者。門外漢。余計者。

このアウトサイダーの意味は大きく2つに分けることができます。

 1、他人に頼らず、自分だけで生きる者。

 2、他者から疎外され、仲間がいない者。

つまり、自分自身が仲間を欲しているかどうかが重要な違いとなります。

 

ここで、作品に登場する「ケモノ」に注目してください。

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彼らは、仲間を欲しているが仲間が存在しない「2」の存在です

 

ケモノ達の存在はおそらく比喩的表現で、この世界から疎外された者達のことを表しています。

  

作品登場者

まず、この作品には大きく分けて2種類の登場者がいます

  

1、ケモノ

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彼らは、社会から疎外された人々「アウトサイダー」のことを指しています。

そして、彼らは1人1人自分の色を持っています。

 

この色にもしっかりと意味付けがされています。

 

2、統率者

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この少年は作中でケモノの統率役的なポジションにいます。

 

疎外者を集めて束ねて、そして。。。

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具体的考察

疎外された者達が集まる、が

ねえねえ この世界を どっかでひっくり返したくて 
せいぜい 時間なんてありはしないが 
まあまあ そんなんで少年少女揃いまして 
唸り始めた会心劇さ 

この世界に否定感を覚え、世界をひっくり返したい若者(ケモノ)が集結します

そして、このケモノですが、先ほども書いた様に、疏外され、行き場を失った者たちなんです。

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point1.「どっか

「どっか」とある様に、具体的にどこに否定感を覚えたか定かではないのです

漠然とこの世を変えたいと思うが、どこに不満を感じているのかがわからない

 

こうした考えは多くの学生や若者が思うところではないでしょうか?

そのような一般的な考えを持つ少年少女が集まりました。 

ここでの少年少女とは、一般的な若者の総称です。 

 

point2.「会心撃

「改新劇」でなく、「会心劇」

 

改新とは、

古いものをあらためて、新しくすること。または、新しくすること

会心とは、

心から満足すること。納得すること。

 

この世界を本当にひっくり返したいのであれば「改新劇」なんです

しかし、歌詞にあるのは「会心劇

 

つまり、不満を持った人々が集るだけで行動に移せていない現状を指しているのではないでしょうか?

 

point1でも述べたように具体的な不満がわからないので、実行には移れません。

わざわざ少年少女と書いた様に、いかにも、まだ子どもという感じです。

 

この世界をひっくり返したいが、その方向性や手段がわからない

自分的には、ここの考察が最大のポイントとなります

 

統率役の登場

天才で人外で横暴な 
最低で最高な相棒さ 
単純で明快な考えが 
僕をここで醒ましてくれないか

ここで、ケモノたちの統率者の紹介に移ります。

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 天才・人外・横暴など支離滅裂な性格が綴られています。

 

そんな彼から告げられた単純で明解な考えがケモノたちの行動を駆り立てます

 

統率者からの問いかけ

今この身をもって重石をとって 
君にだけにしかできない事はなんだ 
ここにいないでくれ 
慰めなんていらないよ 
重石とは、今まで貼られ続けたレッテルのこと。
そんな者は剥がして、「君にしかできない事はなんだ」とケモノたちに投げかけます
 
しかし、ケモノ達からはそんな慰めはいらないと反発される
 
統率者の経緯
荒地になってしまわぬように 
その名を隠して ここに現れたのさ 
のさばってる奴らを 
探って抉って 
嗤っては泣いて   
彼は、世界が荒地にならないように、その名を隠してケモノ達に協力する。
 
そして、のさばっている、つまり、ケモノ達を迫害した奴らを滅ぼすために来たといいます。
 

統率者の怒り

ああ しょうもないな 
勝手にやってな文句ばっか 
否定したって何したって  
誰かのせいにしたって 
ああ フラッシュバックして 
小心者に眩暈がして 
感情も根性も腐ってしまいました 
ケモノ達からの反発を受け「あぁしょうもないな」と文句を呟く。
 
ケモノ達は疎外され続けた故にすぐに否定し、文句を吐き、他人のせいにしてする小心者です。
 
しかし、こんな彼らを救いたいのがこの統率者なのです。
 
思い出したくない一日は 
ここに吐いてってしまえよ 
いらんもんなんて捨てさって 
僕をここで壊してくれないか
 思い出したくないものは忘れてしまえ、とケモノ達に告げます。
 
そして「僕を壊してくれ」とはケモノ達を救う方法の結果にあたります。
 
つまり、僕が壊れることでケモノ達が疎外から解放されるといいます。
 

疎外からの解放

最初にケモノ達から採血していましたよね?

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そして、この血の色はケモノによって違います。ここに個性があるわけです。

つまり、この色とは各ケモノの個性の象徴として作中では扱われています。

 

そんな色(個性)が混ざり合い、ある色になります。

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それが、このオレンジです。
普通、色は混ぜる度にその明度は落ちて鈍い色になりますが、ここでは違います。
それぞれの個性がまとまり、純度の高いオレンジになるのです。

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その個性が巡り巡って、なんと統率者の目の中に!!!

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今別れを待って 口を結んで 
沁みついた夜の傷が癒えないのなら 
涙は見せないで こんな恥なんていらないよ 
全て失ってしまわぬように 
変わらぬものが此処にあるとするならば 
夜が明ける前に そうさ行ってしまえと
別れとは、疏外され続けた日々に対して。
 
そして、統率者はケモノ達から全てが失われない様に、変わらないもの(自分)にその一部を託す提案をしたのです。
 
 その行為が混合の血を取り入れることだったのです。
 
まさに、天才・人外・横暴といった最初の性格が当てはまります。
 

ケモノ達の過去

白と黒の色のない世界に溢れた 
愛も全部ないよ嘘の世界に塗れた 
心の鬼は決して許してはくれないから
 ケモノ達一人一人に立派な個性が存在します。
しかし、統率者が現れるまでは、そんな自分自身のことにすら気づかなかったのです。
 
それは全て、疎外し続けた人々のせい。決して許す事はできません。
 

統率者のその後

影は伸びきって 日は落ちきって 
明日を迎える事が許されたなら 
救われてたかな 
それでも僕は
影や日から時間の経過を伺わせます。
 
ケモノ達の個性を吸収するという非人道的な行動にでた統率者ですが、まだ、やることは残っています。
それは、ケモノらを迫害した権力者を引きずり下ろす事。
 
それでも僕は・・・ 
自分の使命に走ります。
 
 
その小さな勇気が僕の胸を焦がすから

 その小さな勇気。つまり、疏外されながらも集まったケモノ達の小さな勇気に心動かされた1人の少年の物語だったのです。end

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最後に

やはり、Eveさんの曲はボリュームがあって素晴らしいですね

 

ナンセンス文学とドラマツルギーとの関連性は薄い様に感じられますが、それでも本当に奥深い曲です。

 

自分の考察があっている間違っている関係なしにこの記事を読んで少しでもインスピレーションが働いていただければうれしいと思います。